JR東海&16私鉄 乗り鉄たびきっぷのお得度は 青春18切符と比べてみた

普通列車イメージ

 

JRは東海が新たにお得な乗り放題切符を発売しました。その名も「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」。ちょっと鉄道ファンを意識したネーミングですが、一般的な旅行などで使うのにはどうなのでしょうか?

 

この切符のお得度をお得な切符の代名詞的存在の「青春18切符」と比べて比較してみました。

 

 

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷの基本情報

 

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、JR東海が新たに発売した乗り放題の切符ですが、JR東海の在来線全線だけでなく16の私鉄も乗り放題になるのが大きな特長です。

 

JR東海の在来線全線が対象ですが、JR東海といえば東海道新幹線のイメージが強く、東京から名古屋間だけのイメージがあるかもしれませんが、以下のように意外に広い区間が対象となります。

出典 JR東海

点線部分は私鉄の区間になります。私鉄区間も加えるとかなり広範囲に及びます。JR東海区間は東は熱海、国府津、甲府などから西は和歌山の新宮まで。サミットで話題になった三重県伊勢方面や世界遺産の熊野への拠点へも対象となります。

なお、乗り放題になる16の私鉄は以下の通りです。

  • 伊豆箱根鉄道(駿豆線):三島~修善寺 ※大雄山線は対象外
  • 岳南電車:吉原~岳南江尾
  • 静岡鉄道:新静岡~新清水
  • 天竜浜名湖鉄道:掛川~新所原
  • 遠州鉄道:新浜松~西鹿島
  • 豊橋鉄道:新豊橋~三河田原、駅前~赤岩口・運動公園前
  • 愛知環状鉄道:岡崎~高蔵寺
  • 東海交通事業城北線:枇杷島~勝川
  • 養老鉄道:揖斐~桑名
  • 樽見鉄道:大垣~樽見
  • 近江鉄道:米原~貴生川・多賀大社前・近江八幡
  • 明知鉄道:恵那~明智
  • 長良川鉄道:美濃太田~北濃
  • 名古屋臨海高速鉄道:名古屋~金城ふ頭
  • 三岐鉄道(北勢線):西桑名~阿下喜 ※三岐線は対象外
  • 伊勢鉄道:河原田~津

鉄道会社によっては、一部対象外の路線もありますが、東は静岡から西は滋賀にかけて、多くの個性的な私鉄がたくさんあります。

 

通常、JRのお得な切符となると、JRのみの乗車になるものですが、この切符は私鉄も乗り放題になりため、旅行のプランニングなどが立てやすくなりますし、楽しみもより増えるでしょう。

 

ただ、ちょっと残念なのが静岡の「大井川鉄道」が加わってないことです。SLなどにこの切符を使えると、かなりお得度はあがるのですがね。

 

料金は土休日の連続2日間有効で、
大人8,480円

子供3,990円

 

発売期間は7月29日(金)から通年です。利用開始日の1か月前から当日まで、フリー区間内のJR東海の主な駅や旅行会社の支店や営業所で購入ができます。
7月30日(土)以降の土休日に利用が可能ですが、4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~翌年1月6日は利用ができません。お盆、ゴールデンウィーク期間、年末年始などの繁忙期には利用できないのがちょっと残念ではあります。

 

普通列車(快速を含む)の普通車自由席が乗り降り自由になりますが、別途特急券を購入することで、フリー区間内の在来線特急列車や東海道新幹線に乗車することができます。

 

在来線特急の乗車回数の制限はありませんが、新幹線は熱海~米原間の「ひかり」「こだま」は4回までの制限があります。

 

グリーン車に乗車する場合はグリーン料金、快速「みえ」などにある指定席には指定席券が、「ホームライナー」には乗車整理券が、それぞれ別途必要になります。

 

なお、この区間にはあまり関係がないのですが、寝台列車を利用することはできません。

 

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JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷのお得度を青春18切符と比較

 

お得度が高そうな、JR東海が新たない発売した乗り放題の切符ですが、同じように乗り放題のお得な切符の青春18切符と比べるとそのお得度はどうなのでしょうか?

 

1日当たりは青春18切符が安い

青春18切符は5日分乗り放題となり、料金は11,850円。1日当たり2,370円、一方「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は8,480円。2日間有効なので1日あたりは4,240円。

価格は青春18切符の約2倍ほどになりますから、かなり青春18切符が安くお得ということになります。

 

青春18切符には子ども料金がない

お得度の高い青春18切符ですが、子ども料金がないのが残念な点。一方、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は子ども料金があり、3,990円。

 

大人料金の半額以上に安くかなりお得です。1日当たりは約2,000円で、子どもなら逆に青春18切符より安くなります。

 

自由度の違い

青春18切符5日分乗り放題となり、5日連続で利用する必要もなく好きな日程で5日分楽しむことができます。また1枚で1人だけでなく、数人で使うことも可能です。

 

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」はは、連続した2日乗り放題となり、必ず連続した土休日で使用しなければなりません。切符は1人で1枚購入する必要があります。

 

これだけを見ると、青春18切符のほうが自由度が高いように感じますが、青春18切符は普通列車(快速含む)のみのり放題となり、特急列車に乗車する場合は、別途特急券の他に新たに乗車券も購入しなければなりません。

 

一方「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、特急券を購入すればフリー区間内であれば、新たに乗車券を購入する必要がありません。

 

特急列車も新たに乗車券を購入する必要のない点では、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」のほうが自由度が高いですね。

 

また、青春18切符は基本的にJRのみ乗車が可能ですが、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は一部私鉄も乗車することができます。

 

乗り放題の区間で選ぶ

 

「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、JR区間は熱海から米原までと、首都圏や京阪神間は区間外となっています。

 

そのため、この切符を利用する場合は、首都圏からは熱海までの乗車券、京阪神からは米原までの乗車券が必要になります。

 

青春18切符は全国の区間が乗り降り自由になりますから、どこが乗り放題の区間になり、どちらが得かを良く考えて購入するべきでしょう。

 

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2 Responses to “JR東海&16私鉄 乗り鉄たびきっぷのお得度は 青春18切符と比べてみた”

  1. ななしさん より:

    比較するならば、JR東の週末パスでは?
    明らかに意識してるけど、範囲の狭さからオタク向けにせざるを得ない感じですね。価格も高いから毟り取る感じですね。

    http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2182

    週末パスはしなの鉄道、北越急行が範囲内なのでまだ利用価値があるが、JR東海はそういう路線もないし。

    以上

ななしさん へ返信する

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