韓国で流行しているMERSの日本への流入は? 現地へ行った感想も
韓国で流行しているMERS。感染者は日を追うごとに増え、このブログを書いている時点で感染者が162人、死者20人になっています。
日本人として、気になるのは韓国の状況以上に日本へのMERSの流入じゃないでしょうか。
今回はこのMERSについて掘り下げてみます。
MERSってどんな病気? SARSとの違いは?
MERS(Middle East respiratory syndrome)は、日本名は中東呼吸器症候群で主に中東地域などで感染が拡大している新型のコロナウィルスです。
MERSと似たものでSARSがあります。SARSは2002年に主に中国や香港などで流行した新型肺炎です。SARSもコロナウィルスによって引きおこされる感染症ですがMERSとは全く違うコロナウィルスです。
MERSの症状は?
MERSにかかると主にみられる症状としては、発熱、咳、息切れなどです。人によっては下痢を起こす人もいるようです。
人によっては感染しても、症状が軽症だったり全く症状が見られない場合もあります。高齢者、糖尿病や肺疾患などの基礎疾患がある人は重症化しやすい傾向にあります。
韓国の20人の死者もほとんどが高齢者や何らかの基礎疾患を持っている人です。
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MERSはどのように感染しますか?
MERSがどのように人に感染するかはまだはっきりはしていません。中東ではヒトコブラクダがMERSコロナウィルスと同じウィルスが分離されていることから、ラクダが感染源の一つではないかと疑われています。
多くの感染者を出している韓国では、多くの場合病院での院内感染です。主にMERS患者との濃厚接触や咳・くしゃみなどによる飛沫感染が疑われています。
MERSの治療法と予防法は?
MERSは2012年に初めて確認された新型の感染症です。そのため現在のところ確実な治療法はありません。またワクチンもありません。治療としては、患者の症状に合わせた対処療法になります。
予防法としては、感染を疑われる(例えば咳やくしゃみ、熱がある)人とは接触を避けることが大事です。中東での発症時にラクダとの接触が感染の要因ではないかと疑われており、動物との接触も避けるようにする。
その他はインフルエンザの予防のように、マスク着用、うがい、手洗いなどが有効と考えられています。
MERSの日本への流入は?
韓国で感染者が162人と日に日に増えているのですが、日本にMERSは入ってこないのでしょうか?
海を隔てた隣の両国を行き来する人は年間500万人ほどに及ぶのでやはり心配ですね。日本から韓国への旅行をキャンセル人は増えているものの、韓国から日本へはどんどん来るわけですから。
また、MERSは中東が主な流行地ですから、韓国だけでなく中東からもしくは中東を経由して日本へ訪問する人、中東を訪れた日本人などもたくさんいますからね。
対策として厚生労働省は、空港や港での水際対策を強化しています。韓国や中東を訪問した人で38度以上の発熱や咳などの症状がある人は空港でMERS感染の検査を行っています。
韓国へ訪問した際の感想
先日キャンセルできない所用があり、韓国へ訪問しました。期間は6月12日の午後プサンへ出発し、6月14日の早朝ソウルから帰国。
まず街の様子ですが、韓国人は普段はマスクをあまりしないということでしたが、やはり街中ではマスク姿は見られました。
ただし外に出る人すべてがマスクをしているという状況ではなく、マスクをしている人は数にしてだいたい3割程度でしょうか。
旅行者はマスク着用率が高く、空港ではたくさんのマスク姿が見られましたが、街中はそれほど多くはありません。
これだと日本の冬のインフルエンザ流行時や春の花粉症の時期のほうがマスクを着用している人は多そうです。
プサンとソウルを比較すると、感染者が多いソウルよりプサンのほうがむしろマスク姿が多かったような気がします。これは12日にプサンで感染者が釜山市内の4か所の病院へ訪問したことが判明したり、6日に感染が確認された患者が14日に死亡したことも関係がありそうですね。
主に地下鉄内や長距離電車の状況で、ソウルでは特に繁華街などには行っていないし、プサンでも夜の繁華街には出かけていません。だから人が多い繁華街はどうなのかは不明です。
滞在中は感染の不安もありましたが、それ以上に隔離対象者にならないかが心配でしたね。隔離対象者の数は6500人を超える膨大な人数ですからね。
まとめとヒロの一言
感染者の増えるMERSが日本へ入ってくるかは心配ですね。特に隣の国の韓国での流行ですから。実際に韓国へ訪問してみてマスクの着用が思ったほど多くなく、それでも感染者が160人程度ということは、まだ専門家が言っているように感染力は弱いのかなという気がします。
これがウィルスが変異し、人への感染がより容易になった場合心配ですね。そうなれば日本への流入の可能性も相当高まりますから。
MERSの治療法の確立やワクチンなどの開発が待たれますね。
私たちがいまできる一番の対策とすれば、とにかく病気に負けない体を作ることです!健康的な食生活十分な睡眠をとり日頃から感染症にかからないように心掛けることとが大事ですね。
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タグ:韓国 MERS マーズ