関空から淡路島の航路が復活へ ますます便利になる大阪から淡路島
かつて関西国際空港から淡路島へは「洲本パールライン」という定期航路がありました。
海上空港ですから、その立地を活かした海上アクセスがあったわけです。
ところが、第3セクターの「洲本パールライン」は、競合である高速バスに勝てず、2007年に撤退。
関空だけでなく、明石海峡大橋の誕生によって、淡路島へ向かう高速船やフェリーは次々と撤退し、今や明石港と岩屋港を結ぶ高速艇だけになってしまいました。
ただ、最近になって関空や大阪の環境が激変。その大きな要因が訪日外国人旅行客の存在です。
便利になる大阪からの淡路島へ向かう船の便。高速バスで安く移動するのも良いですが、速くてまた違った旅情のある船の移動も良いですね。
関空から淡路島の航路が2017年春に復活へ
関西空港と淡路島を結ぶ航路が10年ぶりに復活することになりそうです。
現在淡路島へは、高速バスが主な交通手段になります。洲本から関空までは、約2時間で結ばれます。運賃は片道3,100円です。
成田空港から東京都心のリムジンバスが3,000円ですから、それと比較するとそれほど高くはありません。
高速バスの場合は、大阪湾をぐるっと迂回して淡路島へ行きますから時間がかかります。また、高速バスは、徳島へ行きのバスに途中下車するという形になります。
そのため、洲本市の中心部にバス停があるのではなく、神戸淡路鳴門自動車道洲本ICにあるので少々不便です。
この点、船の場合は関空から直線距離で淡路島へ向かうので、移動の距離は格段に短くなります。
また、運営会社である淡路ジェノバラインが保有する高速船を利用するので、かなりの時間短縮になります。
その所要時間は約1時間が想定されています。
洲本港自体は、洲本市の中心からも遠くなく、船の所要時間で見る限りはかなり便利になりそうです。
ただ、需要の問題や関西空港のターミナルと船の乗船場が離れているため、そのアクセスの問題もあります。
SPONSORED LINK
関空の旅客ターミナルから乗船場までのアクセス
関空には現在神戸空港と結ぶ海上航路「ベイシャトル」があります。
関空の乗船場である「関西空港桟橋」からメインターミナルである第1ターミナルまでは、バスで移動し所要時間は6~7分になります。
それほど、時間がかかるわけではありませんが、船からの乗り換えが面倒ったり、バスの待ち時間があるのが、気になるところです。
現在神戸空港とを結ぶベイシャトルの場合は、船が到着するとバスがすぐに運行されることになり、ターミナルからのバスも船の出港に合わせて運行されています。
淡路航路の場合も、船の出港に合わせてバスが運行されるのかも大事な要素ですね。神戸空港行きのベイシャトルに合わせたバスのタイムテーブルなら、ちょっと利便性が心配ですね。
関空から洲本までの高速船の運賃は?
所要時間とともに気になるのが運賃です。所要時間が短縮されたものの、費用がかさむようでしたら、やはり高速バスを利用するという人も多くなるでしょうから。
現在高速バスは洲本まで片道3,100円ですが、参考までに以前の洲本パールラインの時代は、片道2500円でした。
かなり安いですねΣ(゚Д゚)
当時の所要時間が48分ですから、ジェノバラインもその程度で運行されて、運賃が2,500円だったら、自分なら船を利用しますね。
根本的な問題として、そもそも需要がなかったのが、撤退の理由だったのでしょう。
今後の動向も訪日外国人観光客の利用にかかっていそうですね。
大阪深日港と洲本を結ぶ航路の復活も期待
大阪と淡路島を結ぶ航路の復活は関空だけではありません。大阪府の最南に位置する岬町にある深日港からの航路の復活のための試験運行が実施されてきました。
こちらの方は、サイクリストの利用も多く見られまずまずの需要はあったようですが。
淡路島といえば、淡路島を一周するサイクリングも人気です。
まだまだ自転車道の整備などが不十分ですが、しっかりと整備さえすれば、サイクリングの有名スポットとして飛躍するのも夢ではないでしょう。
しまなみ海道がサイクリストにとって聖地となっているように、海沿いを走る淡路島の魅力もあります。
また、橋を渡れば四国にも達することができ、飛行機で関空まで自転車を載せて、そのまま高速船→淡路島でツーリングなんてことも可能になります。
さらに深日港の場合は、南海電車が走っていますのでアクセスも悪くなく、電車→船→淡路島で観光やツーリングなんて楽しみ方もできそうです。
今後は高速バスと高速船が競合する事によって、サービス合戦となり、より安い運賃で快適な移動ができるように実現をして欲しいところです。
SPONSORED LINK