新幹線のキャンセルの手数料は? 知っておきたいJR払い戻しのルール

 

新幹線イメージ

 

新幹線のチケットを取っておいたが、急な用事で行けないことってありますよね。そんな時に気になるのがキャンセルの手数料。旅行のツアーなんかだと高額な手数料がかかってしまい、愕然とした経験のある方もいるでしょう。

 

でも新幹線の場合はどうなんでしょう? ツアーと同じようにキャンセルの手数料は高額なのでしょうか?

 

今回は、使う予定がなくなった新幹線のチケット、そのキャンセルの手数料など知っておきたいJR払い戻しのルールについてまとめてみました。

 

 

 

JR払い戻しのルール

 

JRでは通常キャンセルという言葉を使いません。JRの旅客規則では、キャンセルについては「払い戻し」という表現をします。払い戻しについては詳細な規定がありますが、今回紹介するのは、ほとんどの方が気になるチケットの使用開始前の払い戻しについて紹介します。

 

チケットの使用開始後の払い戻しについては、あまり一般的ではないため今回は触れません。気になる方はJR各社のホームページなどで確認してみましょう。

 

JRの払い戻しの原則は以下のようになっています。

 

きっぷの種類 払いもどし条件 手数料
乗車券、回数券、急行券、自由席特急券、特定特急券、自由席グリーン券 使用開始前で有効期間内
(前売りの乗車券類については有効期間の開始日前を含みます。)
220円
立席特急券 出発時刻まで 220円
指定席特急券、指定席グリーン券、寝台券、指定席券 列車出発日の2日前まで 330円
出発日の前日から出発時刻まで 30%
ただし最低330円

 

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「立席特急券」については、あまり聞き慣れない人もいるかもしれませんが、立席特急券とは全席指定の列車で指定席が満席の場合に発売される特急券です。全席指定がある新幹線は「はやぶさ」「はやて」「こまち」「かがやき」ですが、「のぞみ」や「ひかり」など東海道山陽新幹線は、自由席が連結されているため指定席が満席の場合は、自由席を利用するというルールで立席特急券というものはありません。

 

上記の表をもとにJR払い戻しのルールについて具体的に説明していきます。

 

まず前提として新幹線の料金は、「乗車券」と「特急券」があり、切符がたとえ1枚でもふたつの合計になっていることを確認してください。

 

 

自由席の新幹線チケットを持っている場合

 

自由席の新幹線のチケットの払い戻しの手数料は、

 

  • 乗車券分の払い戻し手数料220円
  • 特急券分の払い戻し手数料220円

 

の合計440円が必要です。高額な手数料を考えていた方にとっては、意外なほど安いという印象ではないでしょうか?自由席の場合は払い戻し手数料はシンプルです。しかし指定席の場合は取扱いが異なり、若干ルールが複雑です。

 

 

指定席の特急券を持っている場合

 

指定席の特急券を持っている場合は、キャンセルをする日によって払い戻し手数料が異なる場合が出てきます。

 

出発日の2日前まで

 

 

  • 乗車券分の払い戻し手数料220円
  • 特急券分の払い戻し手数料330円

 

 

の合計550円が払い戻しの手数料になります。自由席よりは高いですが100円程度違うだけでやっぱり拍子抜けするほど安いと感じる人もいるかもしれません。

 

出発前日と当日

  • 乗車券分の払い戻し手数料220円
  • 特急料金の30%

 

定額の手数料ではなく特急料金の30%という変動の手数料になりました。例えば東京-大阪間ののぞみ通常期の指定席のチケットを持っている方なら、

 

乗車券が8,750円、指定席特急券(通常期)が5,700円の合計14,450円になります。

 

乗車券の払い戻し手数料は、原則通り220円。ところが指定席特急券の払い戻し手数料は料金の30%となるので、1,710円になります。合計すると1,930円ですからかなりの高額になります。

 

なお新幹線のチケットは、早得きっぷなどの特別なチケットがありますが、正規のチケットとは払い戻しに関するルールが多少異なります。詳しくはチケット購入時の控えなどにルールが書いていますのでそちらを参照してください。

 

また東海道新幹線のこだまを格安で乗れることで人気の「ぷらっとこだま」。ぷらっとこだまは通常のきっぷとは異なりJR東海ツアーズの旅行商品になります。つまりJR旅行規則の払い戻し手数料とは全く異なり、旅行商品のキャンセル料が発生するので注意をしましょう。

 

いかがでしょうか?新幹線の払い戻し手数料については、指定席の場合出発日の前日や当日にキャンセルする場合はけっこうな手数料がかかってしまいます。キャンセルをする場合は、早目の対応をするように心がけましょう。

 

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One Response to “新幹線のキャンセルの手数料は? 知っておきたいJR払い戻しのルール”

  1. ボクも思いつくことがありますね。きちんと情報を知っているのと知らないのとでは、それが生み出す効果は極端に違ってくるとは理解していたつもりでしたが、それが航空切符についても該当するとは把握していませんでしたね。とても安い航空券に対して、一括で比較するWebサイトをかねてから使っていたのですが、本当はまともに購入した方がお安くなると分かった時は茫然自失でした。このようなことは、どうして誰一人教えてくれないのでしょうね~。

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