エアアジア・ジャパンは成田や台北も拠点化 アメリカへもLCCで飛べるかも

エアアジアイメージ

 

エアアジア・ジャパンの事業計画が徐々に明らかになってきました。名古屋で開かれた講演会でエアアジア・ジャパンの井出社長がその驚きの計画を語っています。

 

その中でも気になるのは、当初の名古屋の拠点でなく成田や台北を拠点とすること。確かに名古屋以外を拠点とするのはいずれはあるのは予想されていました。ただ海外を拠点とするのは予想外でした。

 

国内線の充実よりも国際線を主に就航させるような計画ですが、将来的にはハワイやアメリカ西海岸へも就航したいという思惑があるようです。

 

今回は再就航が遅れているエアアジア・ジャパンの事業計画についていろいろ調べてみました。

 

 

 

新生エアアジア・ジャパンは就航が延期され夏休みぐらいの再出発

 

新生エアアジア・ジャパンの就航は当初は今年4月頃が予定されていましたが、就航は延期され7月~8月の夏休み時期にずれ込むことになっています。就航が延期される理由は体制の不備。飛行機は安いだけでなく安全性が最も重要。しっかりと下安全体制でエアアジア・ジャパンには再出発をして欲しいですね。

 

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2016年は2期体制で中部を拠点に札幌・仙台・台北

 

2016年の就航計画はA320が2機体制と小さなものです。中部を拠点に札幌と仙台、台北へ路線を開設予定。それぞれ1日2往復ずつ運航する計画です。

台北は訪日旅行需要が高く、日本人よりも台湾人をターゲットにしているという感じもあります。ただ最近は円安から円高へ向かう傾向があり、円高がエアアジア・ジャパンの逆風にならないかは少し心配な要素です。

 

 

2017年の就航計画は? 意外な都市の名前も

 

井出社長が明らかにした就航計画によると、2017年は6機体制と規模が拡大されます。拠点は名古屋中部空港で国際線を増やす計画です。

 

まず気になったのが中国。訪日中国人が続々と日本へ訪れています。その中国の複数の都市に就航計画があります。その就航地は、

 

  • 天津
  • 無錫
  • マカオ

 

天津はまだ知名度がありますが、無錫は初めて聞いたという人もいるはず。これは中国の北京や上海などは空港容量が限界になっているため、なかなか就航許可が下りないためにとられる措置です。

 

天津は北京近郊、無錫は上海近郊ということで、それぞれ北京や上海からの旅客と北京や上海へ向かう旅客の取り込みを図ります。

 

マカオは就航先としてはそれほど珍しくはないです。カジノという観光資源もありますし、日本人観光客もたくさん訪れる場所です。ただしマカオより圧倒的に香港へ就航する場合がほとんどで、マカオへの日本からのLCCはジェットスターが沖縄に予定されているのみでほとんどありません。

 

エアアジア・ジャパンの戦略は、まだ就航地として開拓されていないところを発掘しようとするのが見え隠れします。名古屋中部空港を拠点としたのもその現れの一貫でしょうし。ただマカオは香港からの旅行者を取り込む意図があるようです。しかし、香港からも日本へ多くのLCCの便があるのでちょっと需要に疑問が残ります。

 

その他の就航地としては、

 

  • ソウル
  • グアム

 

韓国ソウルはLCCの就航地として定番です。現在は円安傾向から韓国へ向かう旅行需要よりも、韓国からの訪日旅行者の需要が高くなっています。

 

グアムはまだLCCの就航が少ないですが、日本の旅行者の定番旅行先で安くLCCで飛べるなら行ってみたいという人も多いはず。その他日本を経由してグアムへ向かうということも想定しているかもしれません。

 

 

2018年以降の就航計画は? 成田の拠点化も

 

2018年の就航計画にはいよいよ成田の拠点化が盛り込まれています。保有機はA320とA330の2種類に。Peachのように合理性からA320のみというのではなく、規模の大きいA330も2機抱える予定です。

 

A330は名古屋からシンガポールを予定。シンガポールへは成田や関空からスクートが就航していますが、台湾を経由し少し不便な点もあります。名古屋からは直行便になると思われますが需要の方はどうでしょう?機材が大きいだけに少し不安はあります。

 

A320は9機体制。成田にはA320を3機駐機する計画です。成田からは台北、天津、無錫、マカオなどへ就航する計画で中部と同じような就航地を選ぶようです。

 

2019年の就航計画はA320を12機、A330を4機保有する計画です。中部と成田からハワイへ就航する計画があります。ハワイはまだLCCの便がありません。日本人の旅行者にも絶大な人気がある場所であり、需要はあると思われます。

 

またこの年は台北を第3拠点化する計画もあります。台北から以遠権を活用し、シンガポールやベトナムへ就航する計画があります。経由地を設けたほうが、いろいろな需要を取り込めますから、このような方法が取れれば良いですね。

 

2020年の就航計画はA320を14機、A330を6機の合計20機を保有する計画です。就航地の目玉としていよいよアメリカ西海岸への就航、候補地としてはシアトルやサンフランシスコがあげられています。

 

アメリカへのLCC便はまだありませんからなんとも言えませんが、両国の交流が盛んだけに期待はしますね。アメリカからも安いLCCで日本へ来たいという需要なあるでしょうし。

 

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