バニラエアが関西空港就航へ 4月下旬に台北線開設 国内路線もできる?
成田を拠点とするバニラエアですが、今年4月下旬にいよいよ関西空港に就航。路線は国際線の台北路線。当初バニラエアは成田の路線充実に力を入れる意向を示していました。関空への就航はないと思っていた人には朗報です。
訪日旅行者の需要が特に高い台湾ですからね。その需要を無視できなかったのでしょうか?
今回は、新たに関西空港に就航することになるバニラエア。その就航のニュースと気になる今後の展開、国内路線の就航があるかどうかについてもいろいろ調べてみました。
バニラエアの関西就航 今後の展開は?
バニラエアといえば、もとはエアアジア・ジャパンとして設立されましたが、エアアジアとの提携を解消し、エアアジア・ジャパンは運航を休止。その後新たにANAの子会社として誕生したのがバニラエアです。
関空のLCCといえば、なんといっても「Peach」。日本のLCCでは赤字から脱却して一人勝ちのような状態です。PeachもANAとの資本関係があります。
そのため同じANA系のバニラエアは関西には就航しないという見方がありました。事実バニラエアも関西への就航を否定していましたし、Peachもあまりうれしくはない参入ですからね。
今回の就航は関西から台北路線ということですが、台北にはPeachのほか、ジェットスター・ジャパンも就航しています。また台湾系のLCCも就航しているため、路線としてはあまり目新しくありません。もっと気になるのはバニラエアの関西での今後の展開。関西から多くの便を飛ばすようなことがあるのでしょうか?
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バニラエア関西空港の拠点化は?
まず気になるのはバニラエアの関西の拠点化です。関西の拠点化はあるのでしょうjか?
関西空港は新しいLCCターミナルである第3ターミナルを建設しています。完成予定は平成29年3月。一気にキャパが増えます。そのため関西空港もLCC誘致に力を入れているでしょう。またLCC各社にとっても格安でターミナルを利用できるLCCターミナルは魅力です。
また関西空港は今年4月に民営化が予定されています。民営化によってより利用者や航空会社が使いやすい空港になることが期待されます。
バニラエアは現在8機のエアバスA320を保有しています。今年はさらに3機から4機程度保有機を増やす予定です。保有機を増やすということは、新たな就航先が増えますが、ただ関西を拠点とするのは今のところはなさそうです。
関西からの国内線の参入はある?
気になるのは関西からの国内線の参入があるかどうかです。関西からの国内線参入も現在のところは見込みは薄そうです。運航スケジュールの都合上、関空から成田へ成田から関空へというのはありえるかもしれませんが、関空から札幌や福岡、沖縄などの便が誕生するのはちょっと期待できないかもしれません。
最近のLCCの戦略を見てみると、国内線というより海国際線に目が向きがちです。先日のエアアジア・ジャパン井出社長の語った事業計画でも国内線より国際線に比重が置かれています。
国内線はもう飽和状態気味ということなのでしょうか。多くの日本人が生活の余裕がなくなりあまり遠出をしなくなったというのもあるでしょう。またビジネス客にとっては、LCCはやっぱり遅延や欠航の問題もあってなかなか利用がしにくい。拠点となる空港が東京なら成田、関西なら関空と不便な点も需要がこれ以上伸びない原因かもしれません。
頼みの訪日外国人の国内移動も、JRの外国人用のフリーパスなら、新幹線にも乗れて安く快適に移動できます。そのため国内線の対して安くないLCCに乗ってというのは少ないのかもしれません。
国内LCCは海外の以遠権を活用か
バニラエアの今後の就航計画で台北を拠点化し、以遠権を活用し第3国に就航する計画があります。台北からタイヤベトナムなどの東南アジアの観光で人気都市に就航する計画です。
バニラエアの保有するA320は、航続距離が4,000キロ程度になります。そのため日本から東南アジアへの直行は難しく、香港ぐらいまでが限界。
東南アジア線も需要があるものの、直行便が就航できないので台北を経由して東南アジアへ就航する計画です。台北の以遠権活用はエアアジア・ジャパンも戦略に入れており、今後の国内LCC会社のトレンドになるかもしれません。
台北からだと多くの東南アジアの諸都市にA320で就航できるし、台湾人の需要も見込めますからね。今後は台北がLCCの集結地として利便性が上がるかもしれません。
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