快速エアポートはなぜ高い評価を得ている? 各空港の空港アクセス鉄道と比較してみた

札幌駅イメージ

 

日本の各地にある空港のターミナルには、多くの鉄道が乗り入れています。鉄道は、バスと違い渋滞の心配もなく、所要時間が読めるため多くの人が重宝しています。

 

ただ、空港によって、その距離がまちまちで利便性にかなりの違いがあります。

 

その中でも、北海道の空の玄関口新千歳空港と札幌・小樽を結ぶ「快速エアポート」は、その利便性の高さから旅行客や出張ビジネスマンから評価されています。

 

評判の良い快速エアポートに対して、評判の悪い空港アクセス鉄道はいったいどのような違いがあるのでしょうか?それぞれの空港アクセス鉄道を比較してみました。

 

 

快速エアポートの利便性

 

札幌市内と新千歳空港との間は46.6キロというかなりの距離があります。この距離を「快速エアポート」は、朝・夜の一部時間帯の除いて37分で結んでいます。

 

料金は片道1,070円。特急ではなく、快速なので特急料金などが必要なくその分割安感があります。

 

また、快適性を求める人には、「uシート」という指定席も1両連結されており、広い足下と、リクライニングするシートでゆったり快適に移動することできます。

 

運行便数もまずまずの本数で、日中時間帯はすべて15分間隔(毎時4本)のパターンダイヤで運行されています。何より旅行者やビジネスマンにとってうれしいのは、わかりやすいダイヤです。

 

新千歳空港駅発は毎時00、15、30、45分発

札幌駅発は毎時05、20、35、50分発

 

という感じになっていて、いちいちネットで到着時間や発車時間を調べることなく、利用することができます。

 

多少残念なことは、今年のダイヤ改正で旭川への直通列車が廃止されたこと。旭川までの快速エアポートは、特急車両が使われており、ゆったりと移動ができて人気がありました。

 

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各空港の空港アクセス鉄道と比較してみた

 

利便性の高い新千歳空港の空港アクセス鉄道「快速エアポート」ですが、他の空港の空港アクセス鉄道と比べてどうなのでしょうか?

 

 

比較対象として、距離が都心と離れる代表的な空港の成田空港、関西空港、と比較してみます。

 

 

成田空港の空港アクセス鉄道との比較

 

成田空港の空港アクセス鉄道には、JR東日本、京成電鉄があります。

 

JR東日本は、特急成田エクスプレスと快速エアポート成田 があります。

 

成田エクスプレス 東京から成田空港 所要時間最短53分 15分-30分間隔で運転 料金 3,020円(特急券含む)

快速エアポート成田 東京から成田空港 所要時間約1時間30分 毎時1-2本の運転 料金 1,317円

 

成田エクスプレスは距離の割には所要時間はそれなりに頑張っています。まあ特急電車ですから。しかし料金が快速エアポートの約3倍ですからかなりの割高感があります。

 

快速エアポート成田は、運賃はそれなりですが所要時間が1時間30分!新幹線で名古屋までと変わりません。さらに運転本数が少ないのも残念な点です。

 

京成電鉄は、特急スカイライナー、アクセス特急、京成本線特急電車があります。

 

特急スカイライナー 日暮里から成田空港 所要時間最短36分 毎時1-3本の運転 料金 2,470円(特急券含む)

アクセス特急 日本橋から成田空港 所要時間最短59分 約40分サイクルの運転 料金 1,318円

京成本線特急 上野から成田空港 所要時間最短70分 約40分サイクルの運転 料金 1,025円

 

京成電鉄はJRと比べると速さ料金とも健闘しているので、鉄道の場合、多くの人は成田まで京成を利用します。 160km運転で所要時間が早いスカイライナーですが、快速エアポートと比べると料金は倍以上なのが残念な点です。

 

アクセス特急は約1時間で料金ともかなり頑張っています。ただ、本線経由と比べると割高感があるのが、なんとなく不満になります。

 

京成本線の特急は、料金は快速エアポートと同程度ですが、所要時間がかかり過ぎます。正直疲れます。

 

 

関西空港の空港アクセス鉄道との比較

 

関西空港の空港アクセス鉄道には、JR西日本、南海電鉄があります。

 

JR西日本には特急はるかと関空快速があります。

 

特急はるか 天王寺から関西空港 距離46.0km 所要時間約33分 毎時2本の運転 料金2,300円(特急券含む)

関空快速 大阪から関西空港 距離56.7km 所要時間65分 20分間隔で運転 料金1,190円

 

天王寺からだと料金はまだ納得ができます。所要時間は快速エアポートと同程度なのは、特急列車なので不満です。

関空快速は料金はまだしも、時間が1時間以上とかかり過ぎます。大阪環状線内が遅いことと、日根野駅で切り離しに時間がかかることを改善して欲しいですね。

 

南海電鉄には特急ラピートと空港急行があります。

 

特急ラピート 難波から関西空港 距離42.8km 所要時間37分 毎時2本の運転 料金1,430円(特急券含む)

 

南海電鉄はかなり健闘しています。料金や所要時間とも同程度です。ただ、運転本数が若干少ないですが、空港急行と合わせればまずまです。空港急行は書くのが疲れたので詳細は割愛します^^; 所要時間は約43分、料金は920円です。

 

札幌の空港アクセス鉄道ですが、利便性の比較は主に成田空港との比較が大きいのかなという印象です。関空は南海電鉄をとの比較だとそれほど大きな違いはなさそうです。

 

ただ、成田は最近は格安バスの登場で値段への不満は解消されつつあります。また、関空はさまざまな割引きっぷを使えば、かなり安くなりますし、快適性を重視するなら各地に早く到着するリムジンバスの利用もオススメです。

 

近年は新千歳空港とのアクセスは、両空港ともかなり接近してきたのではないでしょうか。

 

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