USJが2016年2月に7年連続値上げ！　推移や開業時の値段は？　TDLも追随？

 

 

USJがまたまた値上げを発表しました。値上げの時期は来年2016年の2月。「スタジオ・パス」という1日券が現行の大人7,200円が7,400円になります。値上げは200円と値上げ幅は小さいものの7年連続の値上げでUSJの強気ぶりがうかがえます。

 

1日券、大人7400円に＝2月1日から値上げ―USJ （時事通信） – Yahoo!ニュース BUSINESS

 

 

 

その他65歳以上のシニアが6,470円から6,650円に値上げするほか障害者向けの割引料金や団体料金なども値上げになります。ただ4歳から小学生までの子供料金は1日券が4,980円のまま据え置きになります。

 

今回はUSJが驚きの7年連続値上げのニュースに関連して、7年前のスタジオパスの価格、来年のUSJ新アトラクションの紹介、今回の値上げが東京ディズニーリゾートにも波及するのかどうかいろいろ調べてみました。

 

 

 

USJ値上げの理由　欧米のテーマパークとの比較

 

今回の値上げについてUSJの担当者は、「欧米のテーマパークに比べると料金の水準はまだ低い。アトラクションを増強しており、入場者の満足度は向上している」と説明をしているようです。

 

確かにアトラクションは増えているし、満足度も高くなっています。混雑しすぎなのは除いてですが。では欧米の主要テーマパークの料金はいくらぐらいなのでしょうか？

 

まずは世界のテーマパークの入場者数ランキングを見てみましょう。

 

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テーマパーク別２０１４年入場者数ランキング
01　マジックキングダム（ﾃﾞｨｽﾞﾆｰ：米・ｵｰﾗﾝﾄ）　　 19,332,000
02　東京ディズニーランド（日本）　　　　　　　　　　　 17,300,000
03　ディズニーランド（米･ｱﾅﾊｲﾑ）　　　　　　　　　　 16,769,000
04　東京ディズニーシー（日本）　　　　　　　　　　　　 14,100,000
05　ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（日本） 11,800,000
06　エプコット（ﾃﾞｨｽﾞﾆｰ：米・ｵｰﾗﾝﾄ）　　　　　　　　　 11,454,000
07　ディズニー・アニマルキングダム（米・ｵｰﾗﾝﾄﾞ） 10,402,000
08　ディズニー・ハリウッド・スタジオ（米・ｵｰﾗﾝﾄﾞ） 10,312,000
09　ディズニーランド・パーク（フランス） 9,940,000
10　ディズニー・ｶﾘﾌｫﾙﾆｱ・ｱﾄﾞﾍﾞﾝﾁｬｰ（米･ｱﾅﾊｲﾑ） 8,769,000
11　ユニバーサル・スタジオ（米・ｵｰﾗﾝﾄﾞ） 8,263,000
12　アイランド・オブ・アドベンチャー（米・ｵｰﾗﾝﾄﾞ） 8,141,000
13　オーシャン・パーク（香港） 7,792,000
14　ロッテワールド（韓国） 7,606,000
15　香港ディズニーランド（香港） 　 7,500,000
16　エバーランド（韓国） 　　　 7,381,000
17　ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド（米･ﾊﾘｳｯﾄﾞ） 6,824,000
18　杭州宋城（中国・杭州）　 5,810,000
19　ナガシマスパーランド（日本） 5,630,000
20　珠海長隆海洋王国（中国・珠海） 5,504,000

 

日本のテーマパークも強いですが、やはり本家アメリカが強いですね。またディズニーやっぱりブランド力があります。それでは上位のテーマパークをピックアップして1日券の入場料を見ていきましょう。

 

マジックキングダム

10歳以上　105USドル 　　3歳～9歳　99USドル

 

ディズニーランド(アナハイム)

10歳以上　99USドル 　　3歳～9歳　93USドル

 

エプコット

10歳以上　97USドル 　　3歳～9歳　91USドル

 

ディズニー・アニマルキングダム

10歳以上　97USドル 　　3歳～9歳　91USドル

 

ディズニーランド・パーク（フランス）

 

ユニバーサル・スタジオ(オーランド)

10歳以上　102USドル 　　3歳～9歳　97USドル

 

ユニバーサル・スタジオ(ハリウッド)

10歳以上　84USドル 　　3歳～9歳　76USドル

 

現在の為替相場ですと、1USドルが約120円、1ユーロが130円で大雑把に計算すると、一番安いユニバーサルスタジオ・ハリウッドでも約10,000円。高いテーマパークだと12,000円ぐらいになります。また小人料金もそれほど値段差がないのが海外のテーマパークの特徴です。仮に為替相場が以前のように1ドル80円のような時代になれば日本のテーマパークはかなり割高な感じはしますが。

 

テーマパークの規模は違うとはいえ、最近のUSJのアトラクションの充実ぶりを考えると確かに海外のテーマパークと比べれば割安かなという感じもします。特に今の円安の状況ではそうですね。

 

ＵＳＪ値上げの推移と7年前の値段

 

USJは7年連続の値上げということですが、7年前のスタジオパスの値段はいくらだったのでしょうか？近年の値上げの推移を見てみましょう。

 

• 2006年7月：USJ、5,800円に
• 2010年6月：USJ、6,100円に
• 2011年2月：USJ、6,200円に
• 2012年4月：USJ、6,400円に
• 2013年1月：USJ、6,600円に
• 2014年1月：USJ、6,790円に
• 2014年4月：USJ、6,980円に
• 2015年1月30日：USJ、7,200円に
• 2016年4月：USJ、7,400円に

 

USJの7年連続で値上げを開始する以前の価格は5,800円。かなり安く感じますね～。この当時は日本はデフレ経済真っ盛りという感じですから世の中なんでも安いという時代でしたからね。USJも入場者数が少なかったですしね。

 

USJの開業時のスタジオパスの値段は5,500円です。開業が平成13年ですから来年で15周年ですから値上げのペースとしては早いかなという感じです。それともそもそも開業時の価格が安かったのかもしれません。

USJと東京ディズニーリゾートの値上げの比較　TDLも追随して値上げがある？

 

ココから東京ディズニーリゾートも追随するように値上げするのかどうかを予想してみましょう。過去10年の両テーマパークの値上げの推移です。

 

 

• 2006年7月：USJ、5,800円に
• 2006年9月：ディズニーリゾート、5,800円に
• 2010年6月：USJ、6,100円に
• 2011年2月：USJ、6,200円に
• 2011年4月：ディズニーリゾート、6,200円に
• 2012年4月：USJ、6,400円に
• 2013年1月：USJ、6,600円に
• 2014年1月：USJ、6,790円に
• 2014年4月：USJ、6,980円に
• 2014年4月：ディズニーリゾート、6,400円に
• 2015年1月30日：USJ、7,200円に
• 2015年4月：ディズニーリゾート、6,900円に

 

さらに来年USJが7,400円になるわけです。TDLとの価格差は現在のところ500円になります。TDLの競争力を考えると割安感はあります。少し低迷してはいますが、ちょっと苦しい台所事情のTDLも値上げに踏み込みたいところです。

 

今後１０年間で5,000億円レベルの投資

「オリエンタルランド」は、今後１０年間（2015年3月期～2024年3月期）で、テーマパーク事業に5,000億円レベルの投資を実行することになっています。

 

投資の内容としては、

東京ディズニーランド
東京ディズニーランドでは、「ファンタジーランドの再開発」をコンセプトに「ファンタジーランド」の面積を約２倍にする再開発を行います。

ファンタジーランドは、ディズニー映画「美女と野獣、ふしぎの国のアリス」などをテーマとした複数のエリアで構成します。2015年中にはエリアの詳細が判明する予定。導入時期は2017年度以降になります。

東京ディズニーシー
東京ディズニーシーでは、ロストリバーデルタの南側に８つ目の「新テーマポートの開発」を検討しています。

東京ディズニーシーの新テーマポートは全体のテーマを北欧とし、「アナと雪の女王」の世界を体験できるエリアも含みます。導入時期は2017年度以降になりそうです。

 

投資資金を回収するためにも値上げに踏み切りたいところですが、若干客足が遠のいたり、従業員の質が落ちているというネットの評判も気になるところです。

 

今年の値上げが500円と大きかっただけに、TDLを支えるリピータの人たちの反発があるかもしれません。私の予想としては今回のUSJの値上げに東京ディズニーリゾートは追随せず、再来年の2017年に一気に500円程度、またはそれ以上のドカンと値上げをしてくるのではないかと予想します。

 

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