持ち家は本当にお得か? 賃貸と比べてリスクやデメリットは?

 

持ち家イメージ

 

いつかは持ち家を!という人もたくさんいます。一国一城の主に憧れる人はいますよね。賃貸はしょせんは他人の物ですし、クレジットカードやローンの申し込みの際には、持ち家があると優遇されたりしますからね。

 

しかし、この持ち家は本当にお得なのでしょうか?不動産業者は売りたい一心で、あの手この手で持ち家を持つことのメリットを力説します。代表的なものとして、「賃貸で家賃を払い続けても何も残らないが、ローンを払って持ち家を所有すれば資産が残る」という感じです。

 

確かに一理ありますが、本当に資産が残ってお得なのでしょうか?今回は、持ち家についてお得かどうかについて、賃貸とくらべてのリスクやデメリットについていろいろ調べてみました。

 

 

マイナス金利時代だから住宅ローンはお得なはず

 

日銀のマイナス金利政策により、現在住宅ローンは空前の低金利になろうとしています。住宅ローンは長期金利に影響を受けますから確かに金利は“借りないと損”といえるぐらいまで、下がろうとしています。ローンの支払代金と家賃が対して変わらなければ、金利も低い、しかも資産が残るということで持ち家がなんだかお得なような気がします。

 

ただ持ち家を購入する場合は、持ち家そのもの以外にもいろんな費用がかかってきます。まず購入時には、不動産会社への売買仲介料、各種保険代、登記費用などいろいろな費用が余分にかかります。新築と中古では若干諸費用は異なりますが、だいたい持ち家購入価格の5%~10%ぐらいといわれています。

さらに持ち家の場合、メンテナンスの費用がかかります。賃貸の場合、何か不具合があれば大家さんの費用で直してくれます。しかし、持ち家の場合は、自分でメンテナンスの費用を負担しなければなりません。

 

またマンションであれば、それ以外にも大規模修繕の必要があれば、修繕積立金が値上がりする可能性があります。そうなれば、当初の予定よりもぐっと支払い合計額が増えることになります。

 

さらに古くなった家はリフォームの必要性が出てきます。賃貸であれば、引っ越しなど築浅の物件を借りて時代に合った生活ができます。しかし、持ち家の場合は、リフォームをしなければ、ずっと古いもので過ごさなければいけないのです。たしかに新築や買った当初は、高額な家賃の場所に住んでいるようでしたが、年を重ねるごとに段々と家賃水準に換算すると安い場所に住んでいることになります。

 

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収入が少なくなった場合に持ち家なら対応が難しくなる

 

今現在、たとえ大手企業に勤めても、将来何があるかわかりません。倒産もなくもないですし、そもそもリストラの危険もあります。また順調に給料が上がる保証もありません。そればかりか収入が下がる可能性だったあるわけです。

 

収入が下がった場合、賃貸ですと対応は楽です。なぜなら収入に見合った家賃の所へ、引っ越しをすれば良いからです。しかし、持ち家の場合はそうはいきません。不動産は株などの資産と比べると、とても流動性が悪いのが特徴です。流動性とは、資産の処分のしやすさです。株などは売ろうと思えば、電話一本、パソコンのクリックだけで簡単にできます。

 

しかし、不動産の場合は、売る相手が必要です。買いたいという人がいなければ、不動産を処分することができません。そのため、給料が下がって生活が苦しくなって、身動きができないような事態も考えられるのです。これは非常に高いリスクですね。

 

 

ライフスタイルの変化に持ち家は対応しにくい

 

持ち家はライフスタイルの変化にも対応がしづらいです。例えば家族で住んでいた家が、子供が結婚したため、広い家に夫婦2人だけなんてなんだかもったいないですよね?

 

しかし、賃貸であればどうでしょう?賃貸ならライフスタイルにあわせて選べば良いわけです。つまり、家族がいる間は広い家に住み、夫婦だけになったらもっと狭い家で家賃を減らすことだってできます。

 

さらに会社の転勤などの対応にも賃貸なら楽々です。引っ越しをすれば良いわけですから。でも持ち家の場合はけっこう困ってしまいます。確かに転勤をすれば、誰かに貸せば良いという考えもあるでしょう。

 

しかし、当初から投資を目的としていれば別ですが、転勤による賃貸は期間が短くなるはずです。多くの人は、転勤から戻ってきた時のために、定期借家として貸したいとう気持ちになるでしょう。でも定期借家の場合は、借り主を探すのにちょっと苦労しがちです。一定期間という条件に合致する人を探さないといけないからです。

 

持ち家ではなく最初から投資目的で購入するなら

 

持ち家を購入するのではなく、最初から投資目的で不動産を買うなら話しは別です。上手く運用できれば低金利時代ですから、より少ない自己資金で大きな利益を得ることができます。

 

例えば、家族で住むには小さめの家を購入し、人に貸して家賃収入を得る。家賃収入が毎月のローンの支払とくらべて、儲かるようであれば、副収入にもなります。また、節税の効果も得ることができるのもメリットです。

 

さらに家が古くなり、子供も結婚して夫婦だけになれば、購入した家で住めば良いわけです。そうなれば、家賃をかけずに住めるわけですから、メリットも大きいわけです。

 

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