成田空港の鉄道アクセスが少しだけ便利に 京成電鉄12月5日ダイヤ改正
成田空港といえば「都心から遠い」、「時間がかかって不便」、「空港までにお金がかかる」など空港アクセスなどに批判がありますよね。
ただ最近では1,000円を切る格安バスなどの登場で、その悪い批判に徐々に対応をしてきました。格安バスもかなり本数が増え、もはやなくてはならない存在までに成長をしています。
ただ日本人としては乗りなれて、渋滞のない鉄道のアクセスをもっと充実してほしいというのが本音でしょう。鉄道だと気軽に空港まで行けますからね。
このような要望に応えてか、京成電鉄が2015年12月5日にダイヤ改正を実施します。残念ながら大幅な空港アクセスの改善とまではいきませんが、成田空港の鉄道アクセスが少し良くなりました。
今回は成田空港の鉄道アクセスについて、京成のダイヤ改正を含めて紹介したいと思います。
成田空港発アクセス特急の最終繰り下げと増発
まずは成田空港発のアクセス特急の最終が繰り下げられるといううれしいニュースです。
現在のアクセス特急は午後10時34分が最終になります。それが12月5日から15分繰り下げられ、
午後10時49分発に変わります。
「なんだ15分だけか」と思われるかもしれませんが、この15分が実に大きい。従来はタッチの差でアクセス特急に乗ることができたなかったという人もこれからは余裕で乗ることができるようになるかもしれません。
成田空港は周辺に住宅地も抱えているため夜間の離発着は午後11時までと制限があります。そのためLCCなどは午後11時までに到着するスケジュールを組んでいます。実際には午後11時ぎりぎりのスケジュールだと少しでも遅延すると着陸できなくなるため、余裕を持った到着時間を設定しています。
またLCC専用の第3ターミナルができたことで、第2ターミナル鉄道駅まで余分に時間がかかるようになっていました。この最終の15分繰り下げで、恩恵が出てくる人も多いのではないでしょうか。
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なお、最終のアクセス特急の都心到着時間は、
日暮里到着時間
- 平日 午後11時49分
- 土休日 午後11時47分
上野到着時間
- 平日 午後11時52分
- 土休日 午後11時51分
都心到着後、目的地までの乗り換えがある人は、乗り換える電車などの最終時刻もチェックしておきましょう。
この最終繰り下げと合わせて
午後10時3分発を増発します。
今までのアクセス特急は、21時13分発を逃すと、午後10時34分までありませんでした。
その間はスカイライナーや京成本線経由の特急21時31分発や快速21時54分発、22時14分発の普通列車などはありました。
21時31分発の京成本線経由の特急に乗れればまだ良いですが、そのあとの快速は上野や日暮里への到着が23時20分ごろ、普通列車だとなんと23時50分に上野に到着するのです。
それが午後10時3分の増発によって、日暮里や上野には23時頃に到着することになります。これはかなりの改善ですね。日暮里から先の乗り換えを考えると大きな変更です。
さらに最終の繰り下げによるアクセス特急でも現在の22時14分発の普通列車とほぼ同じ時刻に到着するのもかなりの改善点です。
モーニングライナーとイブニングライナーの停車駅に京成船橋駅を追加
成田空港からの到着客や沿線の通勤者に人気のモーニングライナー、成田空港への出発客や沿線の通勤者に人気のイブニングライナーの停車駅に京成船橋駅が追加されます。
これは何気に良い改善ですよね。京成船橋から少し歩けばJR船橋駅に到着します。JR船橋駅から総武線や総武快速線に乗れば便利になったり、交通費を節約できたりする人が結構出てくるのではないでしょうか。
なお、モーニングライナーとイブニングライナー乗車にはライナー券が必要で、料金は大人410円、小児210円になります。スカイライナーのように速くはないですが、快適性を考えるとお得ですよね。特に大きな荷物を持っている旅行者にとっては通常の列車との差はラッシュの時間帯では特に大きいですよ。
さらに、インターネットでライナー券をクレジットカード決済で購入できるチケットレスサービスも開始されます。
チケットレスサービスは、携帯電話かスマートフォン画面で「ネットライナー券」を提示することで、駅でチケットを受け取ることなく乗車することができる。
これも大きな変更点ですね。駅まで行かなくても事前に購入できれば、スムーズにイブニングライナーやモーニングライナーに乗れますからね。クレジットカードで決済できる点もマイルを貯めている人にとってはうれしいですよね。
徐々にアクセスが良くなる成田空港。遠いと不評ですがちょっとづつですが改善されてきていますので今後に期待ですね。
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