世界の生活費ランキング2015 東京の順位は急落 その原因は?

 

シンガポールイメージ

 

 

毎年発表され、話題となる英経済誌「エコノミスト(Economist)」の調査による「世界の生活費ランキング」。2015年のランキングが発表されました。

 

1位は2年連続となるシンガポール。近年はアジアの中心としての地位を不動のものとしつつあり、それに伴い物価も上昇しています。旅行するだけなら、まだまだ「ホーカーズ」などのフードコートで節約もできますが、レストランなどは本当に高いなあという印象です。

 

その反面日本は東京が11位とベストテンから外れ、一気に順位を落としました。また大阪も同じく14位と順位を落としていますが、東京と大阪の差がそれほどないのはちょっと意外です。イメージ的にはもっと差があるような気がします。

 

今回は、注目の世界の生活費ランキングについて、その上位の順位を紹介し、さらにその他のサイトでも紹介されている生活コストについてもいろいろ調べてみました。

 

 

世界生活費ランキング2015

 

まずは、世界生活費ランキング2015のベスト10を見ていきましょう。ニューヨークを100として基準とし、スコアが算出されています。ちなみに2015年ニューヨークは7位です。

 

1位 シンガポール

シンガポールは、昨年の1位に続き今年も首位。ただし前年のスコアより10ポイントほど下げています。

 

2位 チューリッヒ、香港

2位は同点でスイスのチーリッヒと香港です。香港、シンガポールと時代はアジアなのかもしれませんね。

 

4位 ジュネーブ

スイスは生活費の高さではすごいですね。ベーシックインカムの国民投票が行われようとしていますが、どうなるのでしょうか?

 

5位 パリ

「花の都」で、世界一の観光都市でもありますね。旅行で訪れてもお金がかかりますね。

 

6位 ロンドン

地下鉄がおそろしいほど高いのでも有名です。最近は、自転車通勤者が急激に増えているようです。

 

7位 ニューヨーク

パリ、ロンドン、ニューヨークが並ぶ形です。ニューヨークはもっと高いイメージがありますが。

 

8位 コペンハーゲン、ソウル、ロサンゼルス

8位は、デンマークのコペンハーゲン、韓国のソウル、アメリカのロサンゼルスの3都市が同点で並んでいます。アジア勢がまた登場しました。

 

ちなみにこの後、東京が中国の上海と並んで11位、その後ノルウェーのオスロ、大阪と続きます。ランキングの特徴は、パリ、ロンドン、ニューヨークの主要都市に並んで成長著しいアジアの諸都市が並んでいるという感じですね。さらに高福祉のヨーロッパの国の諸都市が上位にいますね。

 

アジアの諸都市は、経済発展がまだまだ見込めるので、今後もさらに高くなっていきそうな状況です。また中国は上海以外の大都市もいずれは上位にランクインすることになると思われます。ただ、アジアの諸都市は、貧富の差が激しいので安いものは安いので、上手く生活をすれば安く上がりそうなんですがね。

 

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東京の順位が急落した理由は?

 

今回東京の順位が急落したのですが、その主な原因は何なのでしょうか?デフレがようやく一段落がつき、アベノミクスでインフレへと向かおうとしていますが、過去デフレの時代も東京は上位が常連でしたからね。

 

東京の順位が急落した大きな理由は、「円安」です。円の価値が下がるわけですから、相対的に生活費も下がってきます。またアジアの諸都市の生活費が高い理由の一つに不動産価格の急上昇があります。しかし、東京の不動産価格はアジアの元気な諸都市と比べると、その上昇度は高くありません。

 

またアジアの諸都市は、食料品の価格がかなり上がっています。最近東南アジアなどアジアの国々へ旅行をすると、以前と比べてその食料品の高さに驚きます。ランチなどはむしろ東京のほうが安く感じるくらいです。円安と物価が海外と比べて割安感が出てきた日本ですから、今たくさんの外国人が日本へ訪れるわけですね。

 

 

Nomad Listによる生活費は?

 

Nomad Listという海外のサイトでは、世界で頻繁に移動する「ノマドワーカー」のために、都市の住みやすさなどの基準となる「ノマドスコア」や月の生活費の目安などが紹介されています。さまざまな検索方法がありますが、例えばノマドスコアのトップはタイのチェンマイで、スコアは100。月の生活費は1,134ドルになっています。

 

以下気になる都市の月の生活費は、香港2000ドル、大阪1354ドル、シンガポール2953ドル、上海1603ドル、ソウル2027ドル、東京2426ドル、ロサンゼルス4222ドル、ロンドン3331ドル、ニューヨーク4390ドル、パリ4301ドルなどとなっています。

 

こちらのほうが、エコノミストのランキングよりもむしろ実態にあっているのなという感じです。それにしても日本特に大阪の生活費の安さに驚きますね。ランキングでは落ちていますが、それだけ生活がしやすくなったとも言えるので悪くないかもしれませんね。

 

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