ラグビー大学選手権の開催方式が変更 出場枠をめぐる厳しい戦い
大学ラグビーのシーズンがやってきました。
ラグビーワールドカップでの南アフリカに歴史的勝利、オリンピックの7人制のラグビーでニュジーランドを撃破など、ますますラグビーが注目されるようになりました。
さらに2019年には日本でワールドカップが開催されることになっており、今後もさらに注目が集まることでしょう。
トップリーグの熾烈な争いも人気が高いですが、大学選手権は正月にも試合が行われるため注目度は高いです。
過去幾度となく大会方式の変更があった大学選手権ですが、2016年は大幅に方式が変わろうとしています。
大学選手権出場校数の変更
昨年までのラグビー大学選手権の出場校数は16でした。しかし、今年は財政面などの問題も出場校が2つ減り、14となります。
出場校数が減ったことにより、関東対抗戦・関東リーグ戦・関西リーグそれぞれの出場枠も変更があります。
昨年までは、それぞれのリーグに5枠が与えられていましたが、それぞれ2つ減ることになります。
つまり、
- 対抗戦 3
- 関東リーグ戦 3
- 関西リーグ 3
これが基本です。さらに前年の決勝戦出場チーム所属リーグからもそれぞれ1校合計で2校の枠も与えられることになります。
つまり、昨年の決勝戦は対抗戦の帝京大対リーグ戦の東海大でしたから、今年は対抗戦とリーグ戦それぞれがプラス1枠を得ることになっています。
その他には、九州学生リーグⅠ部1位、東海・北陸地区代表×中国・四国地区代表の勝者、東北地区代表×北海道地区代表の勝者)
以上の14チームが大学選手権への切符を手に入れるわけです。
関東と関西以外ですと、代表決定戦を関東と関西の下位のチームと行われていました。
ただ、現実的には実力差があり、大学選手権への出場はなかなか厳しいものがありましたが、形の上では大学選手権への道がちょっと増えたかなという感じです。
逆に関東や関西の強豪チームは実質的にかなり出場校が削減されたことになります。特に前年度に決勝戦に進出しなかったリーグには厳しい大学選手権への道のりになります。
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一発勝負のトーナメント方式の復活
昨年の大学選手権では、まず予選プール4組みに分かれ、4チームでリーグ戦をする方式でした。
それぞれの組みの1位通過の学校で、年明け1月2日に準決勝が行わえるという方式でした。
しかし、今年から予選プール制を廃止し、一発勝負のトーナメント方式に変更されます。
以下のトーナメントに従って、負ければ終わりの厳しい試合が行われることになるのです。
出場チーム数が少なくなった分、大学選手権への出場のハードルが高くなります。さらに負ければ終わりのトーナメント方式ですから、ケガなどによるチームの戦力ダウンも勝敗に左右しそうです。
チームの選手層の厚さも、勝敗を決する重要な要素になりそうです。
どのチームが大学選手権に出場するか?
大学選手権は、現在帝京大学が7連覇。毎年のように卒業と入学を繰り返す大学のチームということを考えれば、今後この記録を塗り替えることもないような偉大な記録です。
この記録を帝京大がさらに更新し、8連覇を目指すわけです。
その帝京が所属する関東対抗戦ですが、前年度優勝のアドバンテージはあるものの、4枠を巡る激しい戦いになりそうです。
対抗戦といえば、早稲田、明治、慶応の伝統校3校がいますからね。さらに筑波も合わせた5チームが今年も大学選手権出場を争うことになりそうです。
今年は早稲田が、実戦であまり良い結果をあげていません。早稲田が下位に沈むなんて展開ももしかしてあるかもしれません。
関東リーグ戦グループは、東海大と流経大の昨年の1位と2位に加えて、大東文化大、法政大、拓殖大、中央大辺りが代表の枠を争うことになります。
今季の今までの試合を見るかがり、中大が若干厳しいかなという感じもしますが、それほど差はないでしょう。
関西リーグは昨年の覇者同志社大と天理大学が一歩抜きん出ているという感じです。
同志社も天理も今年は定期戦や夏の菅平の合宿で関東の強豪校に勝利したり、善戦をしていますから。例年は厳しい戦いが多いですが、今季は良い勝負が見られるのではないかと思われます。
関西は枠が実質2減ったことになりますから、残り1枠を他のチームが争うということになりそうです。
立命、京産、関西学院などを中心に争うわけですから、かなりの激戦になるでしょう。もともと関西リーグは接戦が多かったですが、今年は枠が減った影響もありそうです。
大学選手権の改革によって、出場校は減ったものの一発勝負でより緊張感のある試合が展開されるでしょう。
来年に年を越すことができるチームはどのチームになるのでしょうか?
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