大学合格力ベスト50校 公立高校の躍進 あの高校の名前が・・・
週刊ダイヤモンドでは、「大学合格力ベスト50」という受験生やその保護者の方にとって、興味あるランキングが掲載されています。
今回のランキングでは、「東大・京大・医学部」という超難関大学や早慶などの合格者数を元に順位を出しています。
ランキングの結果は、従来のこの手のランキングとはちょっと違う結果も出ており、ちょっと興味深い内容になっています。特徴としては、公立高校の躍進が見られますが、ランキング上位の常連のあの高校の名前がない・・・なんて驚きの結果もあります。
No.1はあの高校
ランキング結果はコチラの記事を参照しました。
全国高校「大学合格力」ランキング・ベスト50 3位東大寺、2位筑駒、そして1位は?|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
1位はあのランキング常連校「灘」です。東大理三をはじめ医学部の合格力が毎年高いです。押しも押されもせぬ西日本を代表する進学校です。
灘は東大合格者数も多いのですが、京大合格者数もたくさん輩出しています。多少地元志向も出てきたのか、京大合格者数を増やしている印象ですね。
2位は、筑駒。東日本を代表する進学校です。名門進学校というと全国から志願者を集めるというイメージがありますが、筑波大学附属駒場は、首都圏でも東京近郊の地域に親と同居している必要があります。
筑駒は東大の合格者数は灘を超えるものの、京大の合格者数がほとんどいません。まあ、地元志向なんでしょうが。
地元の早慶の合格者数は多いのですが、医学部の合格者数は4位という結果のため、総合順位は2位になっています。
3位は東大寺学園です。東大の合格者数のランキングでは、これほど上位にはこないのでちょと目立たない存在かもしれませんが、京大の合格者数ランキングはトップ争いを演じます。
医学部の合格者数も高く、総合的には素晴らしい進学実績を上げている高校ですね。
4位は、僅差の差で甲陽学院。コチラもベスト10の常連校ですね。
SPONSORED LINK
公立高校の躍進
今回のランキングで目立つのが公立高校の躍進ですね。この点記事では、今年大学入試に挑んだ世代が中学入試の際に、リーマン・ショックがあったことを指摘しています。
経済的な状況によって、私立中学へ進学するのを断念して公立へ進んだことが影響していると分析しています。
記事では、2011年に東日本大震災もあったことから、今後もこの傾向は続くと予想しています。来年以降のランキングでも公立高校の躍進が目立つことがありそうです。
ランキング上位の主な公立高校ですが、まずは大阪の北の高校が8位にランクイン。橋下元大阪市長の母校でもあります。
公立高校ということもあり、地元志向が強いのか関東の難関大学の合格者数は目立ちませんが、京大の合格者数はトップ争いに顔を出します。
10位には札幌南(北海道)、11位が天王寺(大阪)、14位が刈谷(愛知)、15位が岡崎(愛知)、20位が堀川(京都)が続きます。
それぞれ、札幌南は北大、天王寺や堀川は京大や阪大、刈谷や愛知は名大と地元の旧帝大の合格数が高いようです。
あの有名進学校の名前が・・・
今回の「大学合格力ベスト50校」ですが、東大合格者数のランキングにはいつも顔をだすあの有名進学校の名前が上位に見られません。
まず開成高校ですが、今回のランキングでは17位に甘んじています。東大合格者数170人という実績があるのですが、医学部合格者数が少なかったり、東大でも難関の理三の合格者数が少ないのが評価を落としているのでしょうか。
早慶の合格者数も464名と高い実績を出しているのですが。独自の指標のためいろいろな要素が加味されていますから、このような結果になります。
さらに、麻布は50位以内にも入っていません。東大合格者数ランキングの上位常連の栄光学園が13位、ラ・サールが22位に、聖光学院が46位に入っているものの、渋谷教育学園幕張、桜蔭、駒場東邦、東京学芸大付属などはランキング圏外です。
これらの高校は、東大や早慶などマスコミの脚光を浴びやすい大学に特化して対策をしているのかどうかはわかりませんが、その他の超難関大学の進学実績があまり良くないのかもしれません。
東京では日比谷が50位に入っています。また驚きの結果は5位に東京芸術大学音楽学部附属音楽です。基本的に卒業生は全員東京藝大を受験し、そのうち9割以上が進学するようなので、難関国公立の合格者数が多く評価されています。
今回のランキングは賛否が分かれそうな結果です。公立高校の躍進までは理解できるのですが、東京芸術大学音楽学部附属音楽はどうかな?という気がします。
麻布をはじめ有名な進学校の代名詞のような高校はちょっと納得がいかないのかもしれません。
SPONSORED LINK