女性専用車両は関東と関西のルールの違いに注意 名称は変更が良いかも

 

女性専用車両イメージ

 

いろいろ批判がある女性専用車両ですが、関西と関東ではルールや場所が異なる場合があります。一番大きな違いは、女性専用車両の設定時間。関東の場合は、ラッシュ時のみの設定に対して、関西では終日設定の鉄道もあります。

 

今回は、問題のある女性専用車両について。関東と関西の違いについていろいろ調べてみました。また名称の変更についてもひとこと言わせてもらいます。

 

 

女性専用車両関東と関西の違い

 

一番の大きな違いは、時間帯です。関東と関西ではずいぶんと異なります。

 

  • 関東エリア 平日のラッシュ時のみ
  • 関西エリア 土日休日を含む毎日終日に設定、平日のみ終日設定などラッシュ時に限らないのが主流

 

女性専用車両設定の理由が、女性から痴漢被害を守ること。とすれば、ラッシュ時だけの設定が一応合理的なような気もします。

 

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女性専用車両の設定位置

 

次に大きな違いは、女性専用車両の設定位置です。

 

  • 関東エリア 先頭ないし最後尾が主流
  • 関西エリア 中間が主流

 

設定位置に関しては、どちらが良いかは微妙なところです。結局のところ、自身の利便性によるものですからね。ある人は、先頭や最後尾なら都合が良い人もいるでしょうし、また別の人は中間が都合が良い人もいますから。駅の出口の構造が統一されていない以上、どちらが良いかははっきりしません。

 

この点、東洋経済新報社の記事では、各鉄道会社の言い分が取材されています。

 
「女性専用車両」、関東と関西でまったく違う | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
平日のみ終日設定 …

 

 

 

例えば、大阪市交通局つまり大阪市営地下鉄の担当者は、女性専用車両を中間に設定することに対して、以下のように述べています。

 

「安全性や他路線への乗り換えなどに比較的影響の少ない、現在の車両位置に 設定している。たとえば、ホーム終端に出入り口があることにより、最後部車両が混雑している 線区において、最後部車両に女性専用車両を設定することは、大きな混乱を来すことになる」。

 

大阪市営地下鉄の場合、確かに御堂筋線の難波や梅田など主要駅は先頭や最後部が混みそうな感じがします。影響が少ないという理由では、確かに場所の設定理由に正当性がありそうです。しかし、阪急電車では、以下のように異なった見解をしています。

 

「京都線では、大阪へお越しのお客様にも京都へお越しのお客様にも
ご利用いただきやすいように、8両編成の中央部である、大阪方5両目に終日設定している」

 

阪急はあたかもサービスの一環として女性専用車両を設定しているのが、見て取れます。関西の鉄道会社に多いのですが、どうも女性専用車両をサービスのために設定している印象があります。確かに企業の利益のためには女性の消費は重要でしょうが、女性専用車両とサービスはきちんと分けるべきなのかなという感じがします。

 

その他にもさまざまな違いが

 

時間帯や設定場位置以外でも、さまざまな違いがあります。主なものとして、小学生以下の男子の乗車や障害を有する人の乗車など。これは関西と関東では微妙に違います。東洋経済新報社の記事では統一しろという論調ですが、こんなルールをいいちいち覚えるのも面倒な気もします。

 

また記事で指摘があった視聴覚障害のある方への配慮ですが、そもそも視聴覚障害のある方が、女性専用車両に乗ってきて文句をいうのはちょっとおかしいような気もします。だって見えないわけですから区別のしようがありませんから。それに目が見えない方が癡漢はできないでしょうから。どうしてもという女性は誘導してあげて別の車両へ移動してもらう配慮があれば良いのではないでしょうか。

 

 

そもそも女性専用車両という名称が良くない

 

そもそも「女性専用車両」という名称が良くないと思います。“専用車両”という名称に、何か権利性を認めているというイメージが付きまといます。

 

似たようなもので、「優先座席」があります。日本は優先座席や、お年寄りなどに席を譲らないことで、たびたび海外から批判があります。この批判は確かに一理あり、堂々と優先座席に座っている人は多いですからね。

 

例えば、アメリカなどでは駐車場に車いすのマークが付いているスペースには、ほぼ間違いなく駐車しません。もちろん駐車場のスペースの違いという理由もあるでしょうが、日本の場合は、ほぼ間違いなくそのようなスペースにも駐車されています。

 

またお年寄りなどに席を譲る行為は、世界各国で見られます。近隣の国でもそうです。日本の場合は残念ながらお年寄りや妊婦さんなどに席を譲る光景は圧倒的に少ないのが現状です。

 

そんな日本ですから、そもそも「優先座席」ではなく、「専用座席」という名称のほうが良いかもしれません。逆に女性専用車両については、「女性優先車両」、もしくはもっと目的にそった言い方で、「思いやり車両」という名称は良いかもしれません。痴漢被害を心配される女性に対して、鉄道会社が思いやりを持って女性のための車両を設定したということ。

 

逆に女性の側も、視聴覚障害のある方や、間違って乗った男性や知らずに乗った外国人に対して、目くじらを立てるべきではありません。そもそも“思いやり車両”なのですから、女性も思いやりを持って、そういう人たちに接しなければなりません。

 

東洋経済新報社の記事では、ルールの統一や、行政による介入などが指摘されています。しかし、そのようなことをすれば、逆に女性専用車両の権利性を強めることになり、逆差別の問題もあります。あくまでも女性優先車両という位置づけで、運用については、各社の見解でやっていけば良いのではないでしょうか。

 

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