最近値下げされるものが多いけど これってデフレの前兆?

 

値下げイメージ

 

 

最近になって値下げをするものが多くなっている印象を受けます。アベノミクスでインフレに誘導していたため、庶民の感覚では、近年は物価高が続いていました。

 

しかし、ここにきてちょっと様相が変わりつつあります。値下げされるものが段々と増えてきた印象です。例えば携帯料金です。携帯料金は、政府の介入もあり、2年縛りなどの条件などが変わったり、月々の携帯料金の値下げなどの動きが見られます。

 

その他にも最近値下げされるものが多くなってきましたが、「これってデフレの前兆?」と考えてしまう人や期待してしまう人もたくさんいます。企業などや資産家などデフレになって困る人がいる反面、年金で暮らす高齢者などはデフレになって欲しいと思っていた人もたくさんいるはず。近年の物価高では年金生活では、苦しい生活を強いられた人もいますからね。

 

今回、最近多くなった値下げについて。これらの値下げが、デフレの前兆なのかどうかいろいろ調べてみました。

 

 

 

ガソリンの値下げと燃油サーチャージの廃止

 

ガソリンの価格はかなり安くなりました。特に昨年末ぐらいからは、大幅にガソリンが値下げされるところもあらわれました。最近ではさらに安くなり、1リットル100円を切るところもチラホラと見かけます。ガソリンの値下げの理由は原油安が一番大きな理由。世界情勢の変化によって、一気に原油価格が下がりました。

 

またガソリンだけでなく、航空機の燃料も安くなったため、各航空会社で余計な出費になっていた燃油サーチャージが今年の4月の発券分から廃止されるなどの状況になりました。

 

燃油サーチャージは遠くに行くほど高くなります。そのため欧米などへ旅行や出張をする場合に、格安な運賃と同じくらいの燃油サーチャージが必要な場合もあったので、割安感は出てきましたね。

 

ただし、原油安や再びの円高が理由のため、ガソリンや燃油サーチャージが廃止されることは、デフレというわけではなさそうですね。ただガソリンなどの燃料が安くなって、いろんなものの値段が安くなり波及していけば、デフレに向かっているともいえるでしょう。

 

 

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タクシーの値下げが検討中

 

東京都とタクシーの初乗り料金が値下げされようとしています。

 
“初乗り”短い距離を安く!?:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

 

 

 

 

国交省はこれまでの方針を改め、現在、東京の初乗り運賃「2キロで730円」の水準を、「880メートルで370円」、「1.16キロメートルで460円」とする案などが検討されています。

 

これは、初乗り区間を短くし、その分運賃を安くすることで、ちょっとした区間でもタクシーを利用してもらおうという試み。タクシーの料金はさほど変化がありません。

 

背景には、訪日外国人の急増があげられます。日本のタクシーは国際的には高いとの批判があります。そのため訪日外国人には大きな出費になっています。例えば東南アジアの暑い国の人たちは、ちょっとした距離でもタクシーやバイクタクシーを利用します。歩くことになれていない人も多いのです。

 

しかし、日本ではタクシーがバカ高いため、なかなか短距離では乗りにくいということもあります。英語などの言葉の問題もありますし、ちょっとハードルが高いわけです。この取組は、観光立国を目指す日本にはなかなか良いことです。願わくば、初乗りだけでなく、タクシー料金をもっと安く使いやすいものにしてくれると良いのですが。

 

タクシー料金の値下げは、初乗りの距離が変わることで、今以上にタクシーに乗る人が増えれば、逆にタクシー業界も潤うかもしれません。タクシーの料金の値下げで直接デフレが進んでいるという感じはなさそうです。

 

 

マンションの賃料も下がってきている

 

首都圏のマンションの賃料が下がってきているというニュースです。

 
首都圏のマンション賃料下落 7月、12カ月連続  :日本経済新聞

 

国内の人口があまり増えていない以上、需要に比べて供給過多はある意味仕方がありません。それも1年という長い期間に渡って下落が進んでいます。今後はますます少子高齢化で人口が増えません。そのため、マンションなどの賃料は下落していく傾向が続くでしょう。

 

特に下落が大きいのは単身用のマンション。多くの地方都市の学生も地元志向が強まり、東京へ進学することが伸びないのも要因の一つです。また大きい下落のエリアは、従来大学があって賑わっていましたが、大学の移転により一気に需要と供給のバランスが崩れたようなエリアもあります。

 

今後は、このような賃料下落が継続的に広いエリアに及べば、住むが生活で必要なものであることからも、デフレへと進んでいるといえるようになるでしょう。

 

 

外食デフレ戦争が再び起こるか?

 

少し前までは、外食産業は値下げ競争で、さながら外食デフレ戦争のような状況でした。しかし、アベノミクスによる景気拡大により、多くの企業は値上げに転じたり、商品を高級化するような戦略を取りました。そのため外食はひところと比べると、かなり値段が上がったような印象でした。

 

しかし、今年はその状況が一変。再び外食デフレ戦争が、起こるのではないかとの見方があります。

 
再来!!外食デフレ戦争 牛丼値下げで火ぶた 質より価格 森永卓郎氏が予測 – 経済・マネー – ZAKZAK

 

確かに景気も減速していますし、今年は景気がさらに悪化する可能性がありますからね。すでに昨年後半には吉野家が牛丼の値下げセールなどを行って、売上を増やしたという事実もあります。

 

今後、外食産業の売上が低迷すると、各社とも売上確保のため、値下げやセールなどの戦略を打ってくるかもしれません。この外食デフレ戦争が再び勃発するようなことがあれば、食という消費の根幹にかかわるものですから、いよいよデフレの始まりといえるかもしれませんね。

 

ということで、今現在は、まだまだデフレという状況とまではいえませんが、今年の動向次第では、再びデフレに転じる可能性がありますね。

 

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