東京オリンピックで日本の将来が心配 青天井の経費に驚き
東京オリンピックの経費が、恐ろしい金額になるかもしれないというニュースです。2020年のオリンピック招致の際には、運営経費は3000億円ということになっていましたが、どうもとてもそんな額では無理のようです。税金をあまり使わないコンパクトなオリンピックだったはずが、違う方向へ向かっているようです。
新国立競技場問題でも、そのオリンピックに関わる人たちの暴走ぶりが目立ちました。しかし、また新たな火種になりそうな感じ。いったいどれくらいの税金が使われるのか、ますます不安になります。経済力が低下気味の日本の将来が、少し心配になる東京オリンピックと金についていろいろ調べてみました。
東京オリンピックの当初計画がどんどん変わっている現実
東京オリンピックの誘致時の当初計画がどんどん変わっています。その象徴の一つが、大騒ぎになった新国立競技場問題でした。そもそも東京オリンピックの誘致の謳い文句は、「競技会場は半径8キロ圏内」でコンパクトな五輪を目指す方針でした。
そのコンパクトさから、運営経費も安くすることができ、当初は3000億円という試算がなされていました。2016年のオリンピック誘致では、国民の盛り上がりがかけていたのが敗因の一つでしたが、世論の賛成を得やすいように出来るだけ税金を使わないという方向でした。
しかし、オリンピックが近づくにつれ、その誘致の謳い文句が、まるで嘘のような感じがする事態が相次いでいます。五輪組織委員会の森喜朗（元総理）会長がテレビ出演した際に、とんでもない発言をしています。
「運営経費は当初3000億円だったけれども、とてもそんな額では無理」
この人何を言ってるんだろう？という感じです。運営経費なども含めて、計画したオリンピックのはずが、実際開催が決まると、お金をどんどんつぎ込む気持ちが全面にみえます。さらに関係者の要人による恐ろしい発言もあります。
「大会運営費だけでも1兆8000億円を超える」
気軽に言ってくれますが、当初計画の3000万円の6倍以上！当初の予算額はいったい何だったんだ？という感じですね。空いた口が開かないという感じですね。
当初計画の6倍を超える数字なんて、普通の社会では考えられないです。しかも事態はこれだけに収まりません。オリンピックを理由に、いろんな無題使いを画策しているようにも思えます。
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運営費以外にもお金を使いたがってない？
運営費だけではなく、その他にもどんどん税金を使いたいという思惑が見え隠れします。例えば鉄道アクセスでも、さまざまな路線が画策されていたりします。東京オリンピックが決まると、一気に「これもあれも」という感じで、各所が言い出しましたから。
どうも「使わないと損」という感じにもみてとれます。コンパクト五輪のはずですから、それほどお金をかけるべきではないはずなんですが。どんどん当初とは違う方向へ進んでいますね。
東京オリンピックは世界中から人が集まる。世界中の人に恥ずかしいものは見せられない。という理論で国民の納得も得やすいと思っているのかもしれません。おもてなし精神のある日本人にはこのように考える人も多いと思いますし。
東京オリンピックは本当に高い経済効果があるの？
経費がそれなりにかかっても、その莫大な経費に見合う経済効果があればよいのですが、その経済効果もちょっと心配になります。当初オリンピックの経済効果は、東京だけで1兆6700億円、全国で2兆9600億円という数字でした。
まず疑問に思うのが、全国の数字。開催はほとんど東京で行われますが、全国の経済効果が、東京の倍近くにもなるのかという点ですね。大会運営費で、信じられない発言をするような組織委員会ですから、正確な予測によるものかは全く信頼ができませんね。
従来は、日本を訪れる外国人は少なく、東京オリンピックを契機に訪れるようにしたいという思惑がありました。2020年までに訪日外国人旅行者2000万人という当初の政府の目標が、このことを物語っていますね。しかし、オリンピックに頼らずとも、現在日本へはどんどん外国人が訪れています。今年2016年には訪日外国人旅行者2000万人は軽く超えそうな勢いです。
ぞくぞく開催候補地が辞退する現実
2024年のオリンピックの開催候補地が辞退するという事例が相次いでいます。その大きな理由は、お金がかかり過ぎるとということ。オリンピックの開催の意義が揺らいできています。
北京やロンドンのオリンピックでは3億円以上の開催費用がかかりましたが、東京オリンピックも当初の計画とは全く異なり、北京やロンドンと同じ、もしかしてそれ以上のお金がつぎ込まれるかもしれません。
借金大国日本でこれだけのお金をつぎ込むべきなのかどうなのか、日本の将来がだんだん心配になってきました。
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