イオンがWAONを共通ポイントへ 提携先候補にはどこがある
イオンのWAONといえば、スーパーイオンなどで便利にお得に使える電子マネーです。そのWAONをイオンが今年2016年6月に共通ポイントへすることを発表しました。
共通ポイントというと、「Tポイント」、「Ponta」、「楽天ポイント」などがあり、競争が激化しています。加盟店を増やすことで、取引高も増え、より詳細なデータを把握できるメリットもあります。WAONといえば、すでに約3000万人ほどが実際に使っているようですが、Tポイントの会員数が約5700万人ですから、約半分程度。
今後は共通ポイント化することで、この差が縮まってくると思われます。利用者にとっては、WAONの活用の仕方が増えるので嬉しいですね。気になる提携先候補などを探ってみました。
単なるポイントカードを発行
今回のWAONの共通ポイント化ですが、「WAONってポイントカードではなかったの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。WAONはポイントは確かに貯まりますが、それは電子マネーの利用に対してポイントが貯まるという仕組みです。日経新聞の記事によると今回の共通ポイント化は、ポイントカードとして、電子マネーの支払いとは別に、買い物額に応じてポイントが貯まる事になります。
イオンが共通ポイント 「ワオン」提携先幅広く :日本経済新聞
共通ポイントということで、電子マネーWAONとは違い、電子マネー機能のない単なるポイントカードも発行されることになります。TポイントやPontaでポイント払いができても、電子マネーとして支払いをすることはできませんから。それと同じですね。
共通ポイントとすることで、現金で支払ってても、WAONのポイントが貯まる事になります。個人的にはどんどん共通ポイントが普及して、ポイントカードは何種類かに統合されるのが良いと思うのですが。たくさんポイントカードがあると、財布がパンパンになりますからね。
なお、WAONのポイントカードは、原則的に200円の利用で1ポイントが貯まる予定で、電子マネーWAONを利用する人にはポイントを加算するシステムも設ける予定とのこと。普段のイオンの買い物でも、200円で2WAONが貯まるということになるのでしょうかね。
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グループ会社のポイントカードを共通ポイントに一本化
イオンは傘下に数多くのグループ会社があります。イオン〇〇という名前がついているものは、イオンのグループ会社であることがわかりやすいのですが、「ここはイオンのグループ会社だったんだ」というところもあります。
たとえばカジュアルウェアの「ジーフット」は「ASBEE」などを展開する靴の専門店です。ASBEE自体がイオンモールに多く、出店しているので、関係があるのかなと思った人もいるでしょうか。
ASBEEには、独自のポイントカードがあります。このようにイオングループの各会社では、独自のポイントカードを持っているところが約60ほどあるようです。このような独自のポイントカードを今後は、共通ポイントへ変えるようになります。
ただ、混乱もありますし、6月すぐにすべてのグループ会社のポイントカードが共通ポイント「WAON」に変わるのではなく、一定の移行期間をおいて共通ポイントへ変わるようです。
WAONの提携先は少ない?
共通ポイントは、提携先が多いほどメリットがあります。利用者側からすると、たくさんの提携先があったほうが、ポイントを貯めたり、使ったりすることができるので利便性が高くなります。
また提携先でも、スケールメリットの大きな共通ポイントは、それだけ詳細なデータを利用することができるメリットもあります。ただ新しく共通ポイントができると、その提携先の少なさから落胆する人も多いと思います。
例えば楽天ポイントですが、TポイントやPontaに遅れて共通ポイントになりましたが、まだ提携先が少なく、使い勝手がとても良いと思えません。Tポイントとはかなりの差を感じます。この点WAONはどうなのでしょうか?
WAONでは現在電子マネーと利用している加盟店がけっこうたくさんあります。また、WAONとのポイント交換をしているサービスもかなりあります。そのようなところにも共通ポイントカードの導入を開拓するようです。JALはマイルとWAONの交換ができますが、共通ポイントの導入はどうなのでしょうか?マイルの制度もあるので、ポイントカード導入はないとは思いますが。
また、最近は巨大なイオンモールが各地にできていますが、イオンモールには多くのショップが出店しています。そのようなショップにも呼びかけ、共通ポイントカード導入を進めていくようです。すんなり共通ポイントへ移るかどうかは微妙ですが、楽天と違い、実店舗を展開しているのはイオンの強みですね。
さらに他の共通ポインには同じ商圏で「1業種1社」といった加盟店の制限のルールがあったりします。このようなルールを新しい共通ポイントはとらない方針で、多くの加盟店を集めようとする戦略です。まだどこが加盟店になるかは決定しませんが、将来が楽しみデスね。
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