信号機がない交差点ラウンドアバウト 事故のないようにルールを確認

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車の往来が多い交差点といえば信号機があるのが当たり前。そんな常識に反する交差点が登場しています。

 

信号機のなり環状交差点「ラウンドアバウト」が15都府県の49カ所で導入されています。

しかし各地で導入直後は、慣れないドライバーのルール違反が見られましたようです。

 

まだ知らない人も多いこの信号機のなり環状交差点「ラウンドアバウト」について、事故や道路交通法違反にならないために、そのルールの詳細を紹介します。

 

 

 

環状交差点「ラウンドアバウト」の基本ルール

 

環状交差点「ラウンドアバウト」って何?という人へラウンドアバウトのまずは基本ルールを紹介します。

 

  • 環状道は時計回り
  • 環状道優先
  • 環状道への進入時は徐行
  • 出る時は方向指示器で合図

 

文字だけでは具体的なイメージが湧かないかもしれませんので、ラウンドアバウトを動画で紹介します。

 

 

 

このラウンドアバウトという交差点は、もともとイギリスでよく導入されていたもので、イギリスの影響がある国(たとえば香港やニュージーランド)ではけっこう見ることができるものです。

 

動画で見ていただくと、信号機がないものの円滑に車の行き来が行われている様子がわかると思います。

 

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ただ最初は慣れない人は戸惑うと思いますので、まずは上記の基本ルールの4つを頭に叩き込みましょう。一時停止の交差点で右から来る車がいなければ徐行で侵入するイメージです。さらに加えて環状道では環状道を回る車と出ていく車があります。

 

環状道を出ていく車はウィンカーでわかるので、走行している車の方向指示器(ウィンカー)は確認しなければなりません。ラウンドアバウトをできるだけ円滑に利用するためには、しっかり方向指示器で進行をあらわす必要があります。

 

時折面倒だからと方向指示器をつけずに車線を変更したり、曲がったりするドライバーや、方向指示器を出すのが遅いドライバーがいます。ラウンドアバウトの円滑な交通のためにもこれらの行為は慎みましょう。

 

 

なお、ラウンドアバウトには下記の標識があります。この標識を見たらしっかりとルールに従って運行しましょう。

 

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ラウンドアバウトのメリットは? 事故防止に役立つ?

 

ラウンドアバウトのメリットは、信号機がないためコストパフォーマンスが良い点です。信号機は設置するのにも数百万のお金が必要です。さらに維持管理費もかかるため財政の厳しい日本では負担となっています。

 

ラウンドアバウトは、信号機がいらなため信号機設置のコストを節約することができます。さらに信号機が停電や故障で使われるなっても大丈夫な点も良い点です。

 

コストだけでなくラウンドアバウトは事故防止にも役立といわれています。ラウンドアバウトは一見信号機がないので事故が起こりやすいようにも思えます。しかし、人間の心理で信号機がないとそれだけゆっくり慎重に交差点に進入しようとします。なぜなら慎重でなければ重大事故になるからです。

 

この点信号機がある場合は、相手も信号を守るだろうという安心感がありますので、どうしても慎重度が下がってしまいます。そしてラウンドアバウトでは必然的にスピードが遅くなるので、重大事故の防止にも役立つとも言われています。

 

さらにラウンドアバウトでは車が一方方向に流れることになります。そのため対向車との衝突などの重大な事故も減らせるメリットもあるといわれています。

 

実際にアメリカでは90年代以降、約2千カ所で整備しました。連邦高速道路局が2010年にまとめた報告によると、55カ所の導入前後の交通事故件数は年1122件から726件に減ったとされています。かなりの数の交通事故が減ったことがわかりますね。

 

ラウンドアバウトの欠点は? 徐行するから渋滞は起こらないの?

 

良いこともあれば悪い事もあるものです。ラウンドアバウトはコスパが良かったり事故を減らす効果が期待できるのですが、欠点もあります。

 

まずは渋滞です。渋滞に関しては交通量のさほど多くないところではそれほど心配はありません。しかし、交通量が多い場所では車が徐行するために、しばしば渋滞の原因になります。ラウンドアバウトの設置は日本の大都市で交通量の多い交差点には向いていません。

 

逆に田舎の交通量の少ない交差点では、その有用性を発揮します。信号機のコストもかからないので国費の節約にもなります。

 

また、ラウンドアバウトは環状道を設けるのに、ある程度の広い敷地が必要になってきます。また信号機がないため人が交差点を渡りにくくなるというデメリットもあります。そのため人が円滑に交差点を渡るための歩道の設置などや、ドライバーの歩行者優先の意識を高める必要があります。

 

日本は横断歩道でも歩行者を優先しない運転がかなり見られます。まだまだ車優先の意識を持った人も多いです。歩行者優先の意識を高めることもラウンドアバウトの課題だとも言えるでしょう。

 

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