関空国際線の手荷物が南海なんば駅で受取が可能に!? 日本人にはメリットが少ないかも

南海なんば駅

 

関西国際空港は今年春に民営化されましたが、今のところはそれほど大きな違いは見られません。

 

民営化後大きなニュースとなると、新しいLCCターミナルが前倒しで開業するということでしょうか。

 

新しいターミナルの名称も、第3ターミナルではなく第2ターミナル国際線ということになり、第2ターミナルとの相互の利便性も考えているのかな?という期待も持ってしまいます。

 

そんな民営化された関西空港ですが、新たに驚きのサービスが導入されようとしています。

 

そのサービスは、手荷物を南海なんば駅で受け取る事ができるというサービスです。

 

街中の鉄道駅でチェックインをして、荷物を預ける事ができるようなサービスは、海外でも珍しくありません。

 

例えば、ソウルの空港鉄道はソウル駅が「シティエアターミナル」として、一部のエアラインのチェックインをすることが可能です。

 

ただ、逆の「シティエアターミナル」となるとそれほど多くないです。実現すればもちろん国内発ということになります。

 

この関西エアポートのこの試みですが、関西国際空港の特徴もその背景にあるともいえます。

 

関空の「逆シティエアターミナル構想」

 

シティエアターミナルは、街中の移動を大きな荷物を持たなくても良いのでとても便利です。

 

今回関西国際空港で導入されようとしているのが、国際線の手荷物を南海電車のなんば駅で受け取る事ができるサービスです。

 

飛行機を使っての旅行で、ちょっと大変なのが大きな手荷物を運ぶことです。

 

空港に到着すればバリアフリーになっていますし、スーツケースであればコロコロと転がすだけですから、それほど問題ありません。

 

それにチェクインをして手荷物を預けてしまえば、後は身軽になりますからね。

 

厄介なのが、空港までの公共交通機関を利用するときですよね。日本の駅などはバリアフリーがちょっと中途半端なので大変な思いをする時もあります。

 

関西国際空港の国際線利用者を対象にサービスが検討されている「逆シティエアターミナル」。ラピートの乗車する人を対象しようと考えているようです。

 

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「逆シティエアターミナル」導入には関空の特徴が背景にあるかも

 

関西国際空港は、成田や羽田と違い日本人旅行客より外国人旅行客の多いという特徴があります。

 

近年関空の国際線を利用した人は経験されたこともあると思いますが、入国審査では日本人の列は短くすぐ審査も終わりますが、外国人は長い列がつくられていることも珍しくありません。

 

入国審査官がちょっと足りていないという感じもします。

 

せっかく楽しみで日本へ訪れ、いきなり長蛇の列ですとやっぱり嫌ですよね。

 

これでは「おもてなし」もあったのものではありませんね。
関空の「逆シティエアターミナル」は、今のところ日本人へのメリットはそれほど多くはありません。

 

というのもこのサービスを実施するためには、空港から駅まで荷物を運ぶ時間も必要です。そのため、飛行機到着後、30分以内に荷物を鉄道に運ぶのは難しいでしょう。

 

また、南海なんば駅でも荷物を渡せるようにカウンターなどで準備する時間も必要があります。

 

したがってなんば駅で手荷物を受け取ることができるのは、飛行機到着後1時間半から2時間ぐらいはかかるのではないかと予想されます。

 

日本人なら入国審査がすぐに終わって、手荷物をサッと受け取れば、鉄道駅までの道順や電車の乗り方のわかっているのでスムーズになんば駅までたどり着くことができるでしょう。

 

また、荷物を受け取れる場所が、南海なんば駅となるとそこから別の場所に住んでいる人の方が多いですし、なんば駅からの地下鉄の移動などの方が大変なのでそれほど便利なサービスともいえないのです。

 

日本人ならゴールドカードなどのサービスで、手荷物を無料で自宅まで運んでくれるサービスがやはり便利ですね。

 

ところが外国人となると、入国審査で長い列ができていますから、時間がかかります。

 

空港からの鉄道駅までの道のりもわかりませんし、日本の鉄道の乗り方について不慣れでより時間もかかります。飛行機到着からなんば駅までは普通に2時間程度はかかりそうです。

 

それに訪日客に人気のエリアは、大阪では梅田などのキタではなく、難波などのミナミなのです。

 

手荷物をホテルが近いなんば駅まで運んでくれるのなら、とても便利なのです。

 

 

南海電車にもメリットも

 

関空の逆シティターミナルは構想ですが、南海電車にもそのメリットがあります。

 

関空はアクセスは、JRと南海が競争関係にありますから、逆シティエアターミナルで顧客を囲い込む事ができます。

 

また、ラピートを利用することで、急行利用ではなく特急料金などの+αの収益も期待できます。

 

さらに大きな荷物を持ち込む事による、混雑やトラブルの対策にもなります。南海電車となると以前こんなニュースもありましたから。

 
南海電鉄車掌「外国人に辛抱を」 不適切として口頭注意:朝日新聞デジタル

 

最近の関空アクセス鉄道は、時間帯によってかなり混雑しますからね。余計なトラブルを起こさないためにもこのサービスが威力を発揮するかもしれません。

 

今回、民営化された関西エアポートに出資している南海電車に先に交渉をしたという経緯があるようです。

 

日本人の利用なら、新大阪や大阪駅などにシティエアターミナルが出来れば、利便性もグッと上がりそうです。

 

新大阪駅でしたら、新幹線を利用する人にも便利ですし、大阪駅でしたら各地に行く特急列車も多く発着していますからね。

 

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