全室完全個室型高速夜行バスが登場 快適性やコストパフォーマンスは?

池袋イメージ

 

高速夜行バスといえば格安な移動手段というイメージがありますが、近年は二極化が進んでいます。

 

4列シートで隣の人の肩や足が当たるように座るバスから、3列シートや2列シートで快適性が高いバスまで様々です。

 

そんな多様性が進む高速夜行バスですが、東京大阪間の高速夜行バス激戦区に扉がついた全室個室型高速夜行バスが登場します。

 

格安バスとは、異次元の料金になるこの完全個室型高速夜行バスですが、果たして快適性やコストパフォーマンスはどうなのでしょうか?

 

 

東京大阪間に登場する完全個室型高速夜行バス

 

快適性の高い高速夜行バスといえば、JRバスの「プレミアムドリーム号」やウィラーエクスプレスの「コクーン」などが人気です。

 

カーテンで区切りを設けて、プライバシーを確保するタイプのバスはありましたが完全な個室タイプは東京大阪間の高速夜行バスではありませんでした。

 

今回登場する夜行バスは、扉がついた完全個室型タイプになり、プレミアム感はかなり向上しています。

 

1台のバスに座席はたったの11のみ。

 

まるでホテルに泊まっているかのような雰囲気で、東京大阪間を移動できることがセールスポイントになっています。

 

個室イメージ

出典 関東バス株式会社

 

雰囲気は寝台列車のB寝台のような感じですね。

 

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驚きの料金は?

 

完全個室型の高速夜行バスですが、その設備以上に驚きなのがその料金です。

 

東京大阪間の普通料金は、大人20,000円(・.・;)

 

小人でも15,500になります。

 

小人が大人の単純に半額にならないのは、料金の内訳が大人運賃9,000円+座席料金11,000円になっているからです。

 

運賃は大人の半額の4,500円になりますが、座席料金は同額の11,000円です。

 

運行開始は来年2017年1月18日(水)になります。

 

なお、2月28日までは開業記念割引として大人18,000円(片道)・小児14,500円(片道)の特別運賃になります。

 

たしかに完全個室なのでプライバシーはかなり高いのですが、少々不満点もあります。

 

 

完全個室型夜行バスの快適性やコストパフォーマンスは?

 

最近の東京大阪間の移動は、LCCの登場などで料金競争も激しくなっています。

 

LCCでもキャンペーンを利用すれば、3,000円台や4,000円台の料金も珍しくないことから、高速バスもかなり格安で利用することができるようになっています。

 

そんな時代に片道20,000もする高速夜行バスが登場するわけですが、快適性やコストパフォーマンスはどうなのでしょうか?

 

個人的には少々残念な点もありますから、改善はして欲しいなと思います。

 

不満点1 座席

 

発表された座席ですが、詳しいスペックなどはハッキリしません。

 

しかし、写真で見る限りは従来の2~3列シートと同程度?という印象もあります。

 

座席イメージ

出典 関東バス株式会社

 

写真では、それほど抜群に快適性の高い座席に見えないので、本当にクオリティの高い座席なら、もう少しそれがわかるような説明がほしいところです。

 

おそらく西鉄バスの「はかた号」や海部観光の「マイフローラ号」並には快適だとは思いますが^^;

 

20,000円という料金は、夜の移動で時間を節約できたり、ホテル代を節約できるメリットもあります。

 

時間を有効活用できることは間違いないでしょうが、ホテル代を節約できるかどうかはバスで十分な睡眠ができるかどうかにかかっていますから。

 

十分な睡眠をとるためには、やはりフルフラットな状態でしかも、ある程度の広さが確保されていないといけないですからね。

 

 

不満点2 停留所

 

停留所の少なさやその場所は少々不満が残ります。

 

多くの停留所に止まれば、便利な半面快適性は犠牲になります。

 

快適性を考慮したのか、停留所は東京側が池袋西口、大阪側がなんばOCATと両備バスの門真車庫。

 

東京側が池袋西口は悪くないですが、できれば新宿経由もしくは新宿バスタのみの方が利便性は高そうです。

 

まあ、池袋と新宿たいした差はないですが^^;

 

大阪側のなんばOCATの前に梅田経由や梅田のみの方が利便性は高そうです。

 

門真車庫は、パナソニックなどへの出張は良いかも(・.・;)

 

タイムテーブルは大阪方面が池袋発22:50でなんば着が6:40。

 

東京方面がなんば発が22:40発で池袋着が6:40。

 

渋滞などを考えると、これ以上遅い到着時間は遅延のリスクも高くなりますから問題もあるのでしょうが、もう少し遅い時間帯の方が良さそうです。

 

逆に出発はもう少し早いほうが、夜ゆっくりできるかなという感じはしますが、忙しい人にとってはちょうど良い時間かもしれません。

 

不満点3 払い戻し手数料

 

払い戻し手数料が少々高いのも不満が残る点です。

 

たしかに高速乗り合いバスという性格上、あまり安すぎる払い戻し手数料はバス会社の収益面で問題があります。

 

バス会社の立場も理解できるのですが、新幹線の払い戻し手数料を考えるともう少し頑張って欲しい気がします。

 

払い戻し手数料は、以下のような感じです。

  • 乗車日の12日前まで 100円
  • 乗車日の11日前~9日前まで 2,200円
  • 乗車日の8日前~2日前まで 3,300円
  • 乗車日の前日~発車時刻まで 5,500円
  • 発車時刻以降 全額

 

1週間前でもけっこうな払い戻し手数料がかかりますし、前日だとかなりの出費になります。

 

昨今の訪日旅行客の激増により、東京大阪ともホテルを取ることが難しくなっていることもあります。

 

ホテルでバカ高い料金を払うぐらいだったら、利用する価値もあるかもしれません。

 

ただ、往復の飛行機(ANAやJAL!)とビジネスホテルがセットの自由ツアーの楽天トラベルの「楽パック」でも、総額22,000ぐらいの価格も珍しくありません。

 

 

不満点を考えると、完全個室型の高速夜行バスはたしかに悪くはないのですがもう少し改善をお願いしたいところです。

 

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