民主党の返済不要奨学金公約に頼らない 安く大学へ行く方法

奨学金イメージ

 

 

民主党が選挙公約として、「返済不要奨学金」の創設を掲げる方針のようです。日本の奨学金は、諸外国と比べると、貸与型が多く、「教育ローン」なんて揶揄されていたりします。

 

教育格差も問題になっており、最近は相続税の増税に絡んで、祖父母が孫に豊富な資金で教育を受けさせ、節税をしているなんてケースもあります。こんな感じですから、お金がある家庭では、ますます充実した教育環境を作ることができる反面、お金がない家庭は良い教育環境を作りにくくなっています。

 

返済不要の給付型奨学金ができるのは嬉しいのですが、「それっていつの話し?」、「本当に実現するの?」、「財源はあるの?」などの声が聞こえてきます。

 

返済不要の奨学金ができたとしても数年後であれば、来年などに大学受験をむかえる人は、自分には関係のないことになってしまいます。今回は、本当に実現できるのかが難しい返済不要の奨学金の創設。民主党の公約に頼らない、安く大学へ行く方法をいろいろ調べてみました。

 

 

まずは国公立大学を目指そう

 

安く大学へ行くためには、まずは志望校選びが大事です。学費の負担をなるべく少なくするために、私立大学ではなく、国公立大学を選ぶことが重要です。

 

私立と国公立でどれくらい学費に違いがあるかというと、まずは初年度納付金の違いをみていきましょう。

 

  • 国立大学  授業料535,800、入学金282,000 合計817,800
  • 公立大学  授業料537,857、入学金397,721 合計935,578
  • 私立文系  授業料746,123、入学金242,579 施設設備費158,118 合計1,146,819
  • 私立理系  授業料1,048,763、入学金262,436 施設設備費190,034  合計1,501,233

 

国公立大学で施設設備に関する費用がかかる場合もあるようですが、それでもかなりの違いがありますね。特に理系です。理系の私学はかなりの学費になります。

 

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さらにこれにプラスして、2年生以降の授業料がかかってきます。私立理系では総額500万円以上かかるような計算になります。授業料だけでなく、教科書などの書籍代もかかってきます。アルバイトをするという考え方もありますが、学業がおろそかになるため、あまり長時間のアルバイトは好ましくありません。

 

少しでも負担を軽減するために、私立ではなく国公立大学を選ぶようにすることが大事です。ただ、将来にはその国立大学の授業料を値上げするというニュースも流れています。多くの人は給料が上がらなかったり、逆に下がっているという人もいますので、値上げは家計に響きますね。しかも私立並みになる大幅な値上げですからね。
国立大学の授業料、15年後は40万円増の93万円に値上がりか…文科省試算 | リセマム

返済不要の奨学金が実現したとしても、どれほどの人が支給の対象になるかがわかりません。創設したけど、若干名だけということなら、先にすることがあるでしょうという感じもします。

 

 

国公立大学ならさらに授業料の減免がある

 

私立ではなく、国公立に入学をすれば、さらに授業料の減免制度があります。授業料の減免はすべての人が対象になるわけではなく、条件があります。その条件は主にこの2つ。

 

  1. 総所得金額の基準
  2. まともに授業を受けてるか

 

2のまともに授業を受けているかどうかは、ほとんどの人が該当するのであまり心配がありません。そもそもまともに授業を受けないのなら、大学へ行く意味がないですからね。

 

問題は、1の総所得の基準です。お金を持っている家庭は減免ができないということです。ただ勘違いしている人が多いのが、「所得」と「収入」の違い。親は年収〇〇万だから減免は無理と思うかもしれませんが、それは年収は収入であって所得ではありません。

 

収入からいろんな控除を引いた額が総所得という事になります。所得税の計算にも使わえる給与所得控除以外にも、特別控除があるので、意外に総所得が少なくなります。国公立大学は学費が安いといっても、それでも年間50万円ほどはかかります。これが、うまくいけば全額免除、半額免除ができるわけですから大きいですよね。

 

 

給付型・貸与型の奨学金を複数利用する

 

国公立大学へ行くことができず、私立大学へ入学したり、所得基準が満たせず学費の減免を受けられないような場合は、奨学金を利用するようにしましょう。

 

奨学金は、貸与型だけと思っている人もいるのですが、現在でも給付型つまり返す必要のない奨学金もありにはあります。ただ、給付型の場合は、若干名の募集だったり、要件が厳しかったりで競争率がかなり激しい。

 

運良く奨学金がゲットできれば良いのですが、そうでない場合は、無利子の奨学金を利用したり、さらに複数の奨学金を利用することによって、節約するようにしましょう。

 

奨学金を返せないという問題もありますが、それでも奨学金の利子は低く設定されています。他で借りるぐらいでしたら、奨学金を利用して支払いを先延ばしにするのは、有効な方法です。

 

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