灘のけんか祭り2015の日程・見所やアクセス 神輿をなぜぶつけ合うの?
出典 神戸観光壁紙写真集
灘のけんか祭といえば、宮城県の帆手祭(ほてまつり)、愛媛県の北条祭と並び日本三大荒神輿の一つに数えられます。名前のようにとても荒々しい祭です。
10月には姫路付近の播州地方では多くの秋祭りが行われます。浜手特有の荒々しい祭が多い中、その中でも最も荒々しくかつ豪華でもある灘のけんか祭りはとても人気があります。
兵庫県の重要無形民族文化財にも指定されるこの貴重なお祭りを、今年は堪能していただけるような豊富な情報をお届けします。
灘のけんか祭りはどんな祭? その歴史は?
灘のけんか祭りは通称で、正式名称は、 『松原八幡宮秋季例大祭』になります。松原八幡神社のお祭りということですね。
松原八幡神社はどこにあるかというと、姫路市の灘地区。山陽電鉄白浜の宮駅から南に徒歩5分ぐらいのところにあります。
灘のけんか祭りは、長い歴史があり15世紀末ごろに守護大名の赤松正則が松原八幡神社に田地や米俵を寄進したことを喜んだ氏子たちがその米俵を担いで行列をつくり、御旅山を登ったことが始まりといわれています。
灘のけんか祭りは、まつり初日の宵宮で氏子たちが各地区の屋台を担ぎ、町をめぐった後松原八幡神社に集結します。この時に屋台同士が激しく練り合う光景が見られます。
また、翌日の本宮では、神社の3基の神輿が激しくぶつけ合いを行います。ぶつかり合いはとても激しく迫力があり、けんか祭りと呼ばれるのは、このような荒々しさからくるものですね。
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灘のけんか祭りではなぜ神輿を激しくぶつけ合うのか?
神様が乗った神輿を激しくぶつけ合うなんて、なんだか変な感じがしませんか?神様を冒涜するような感じですよね。
しかしこれにはちゃんとした理由があります。
松原八幡神社には、応神天皇、神宮皇后、比売大神という三体の氏神さまがおられます。
その中の神宮皇后が昔、戦から帰ってきた時に、船についてゴイナ(カキ)を落とすために船同士をぶつけ合った「ゴイナ落としの神事」という言い伝えに基づいて行われたとか、近くの港で停泊中の軍船が、波に揺られてぶつかり合う様を表現したともいわれています。
この言い伝えにちなんで、神輿同士が激しくぶつけ合うほど神様の神意にかなうとされているからなのです。
灘のけんか祭り2015の日程は?
灘のけんか祭りは毎年10月14日と15日に行われます。週末に合わせてということはなく固定の日ですね。
2015年は10月14日が水曜日、15日が木曜日ということになります。
時間は
- 10月14日宵宮 11:00~16:30
- 10月15日本宮 9:00~17:40
になります。
宵宮と本宮はどちらに行くべきか?
宵宮と本宮どちらに行くべきかについては、時間に余裕があればぜひ両日に行ってもらいたいです。
休みが1日しか取れずどちらかというのであれば、難しいところですね。
宵宮の宮入はとても迫力があります。とくに神社の楼門をくぐる際は、屋台はギリギリの高さ。重い屋台をすれすれで通っていく様は迫力がありますのでおススメです。
宮入の動画です。その迫力の様子が見てとれますよ。
本宮では八幡神社では神輿を激しくぶつけ合います。また御旅山に登って、ここでも神輿を激しくぶつけ合います。
神輿を見るならやはり15日の本宮がおススメですね。神輿のぶつけ合いは見応えがありますからね。
灘のけんか祭りの有料観覧席や桟敷席は?
灘のけんか祭りはとても混みあいます。けんか祭りとして有名で、地域の方だけでなく多くの人が県内外から来られます。混雑する祭りで気になるのが有料観覧席や桟敷席ですね。灘のけんか祭りにも桟敷席あります。
しかし地元の人だけだ対象でしかも抽選されるほど人気があります。一般の人が手に入れるのは、よほどのコネがない限りほぼ不可能です。
一般の人は見れないというわけではないので、なんとか良い場所を見つけて興奮の祭を楽しんでください。
灘のけんか祭りアクセス情報
灘のけんか祭りが行われる松原八幡神社は、電車の場合は、山陽電鉄・白浜の宮駅が最寄りの駅になります。
車の場合は、姫路バイパス・姫路東ランプから約10分と便利なのですが、当日は交通規制があったり、駐車場の混雑があったりします。
できれば電車の利用をおすすめします。
新幹線を利用する場合は、JR姫路駅で山陽電鉄に乗換えが便利です。大阪や神戸などから在来線を使って来れれる場合は、JRで姫路まで行って山陽電鉄に乗り換えるか、阪神梅田駅から姫路に行く直通特急を利用のも時間はかかりますが、JR新快速よりは空いています。
いかがでしたか?灘のけんか祭り。とても迫力があるのでぜひ足を運んでください。
さらに10月16日からは愛媛の新居浜太鼓祭りというけんか祭りもあります。遠方から来られる方は、新居浜太鼓祭りも一緒に見てみるのも良いですよ。
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