吉野家HD健康経営を始めた ところで牛丼の栄養はどうなの?
吉野家ホールディングスといえば、ご存知牛丼の「吉野家」や讃岐うどんのチェーン店「はなまるうどん」を展開しています。牛丼やうどんというとそれほど健康的なイメージがないかもしれませんが、同社の経営ビジョンの一つとして「健康」というキーワードがあります。
確かに最近では野菜だけの「ベジ丼」を投入したりと、その姿勢は見ることができます。ただ個人的に吉野家に入って、ベジ丼を注文している人ってほとんど見たことがないんです。たまたまかもしれませんがね。
やっぱり主力は牛丼。吉野家といえば牛丼ですから。
今回は、健康経営を標榜する吉野家、その主力商品の牛丼の栄養についていろいろ調べてみました。
吉野家牛丼の栄養成分
まずは吉野家の牛丼の栄養成分を見ていきます。
メニュー | タンパク質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | ナトリウム(g) | 食塩相当量(g) |
---|---|---|---|---|---|
牛丼 並盛 | 19.4 | 23.4 | 95.1 | 1.1 | 2.7 |
牛丼 アタマの大盛 | 22.1 | 27.5 | 103.8 | 1.2 | 3.0 |
牛丼 大盛 | 26.8 | 32.6 | 131.7 | 1.4 | 3.6 |
牛丼 特盛 | 32.6 | 43.3 | 135.5 | 1.7 | 4.4 |
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タンパク質
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日のタンパク質摂取量は、成人男性の場合は60g、成人女性の場合は50gといわれてます。
年齢基準はあくまでも平均値のようなものですが、個人差によって必要度も異なります。タンパク質の必要度は以下の計算式で求めることができます。
1日に必要なたんぱく質量(g)=
自分の体重(kg)×体重1kgあたりのたんぱく質必要量(g)
注意点は、体重1kgあたりのたんぱく質必要量は、その人の運動量によって異なります。またタンパク質は筋肉を作るのに必要だけでなく、筋肉を維持するのにも必要になってきます。
つまり、日ごろ運動をしっかりいして筋肉がたっぷりついているような人は、その筋肉の維持のために多くのタンパク質が必要となります。
体重1kgあたりのタンパク質必要量の目安ですが、運動をしていない人で0.8g。軽いスポーツをやる程度の人なら0.8g~1.1g。さらに運動の強度により段階的に必要量が上がっていき継続的に強度なスポーツをする人で1.5g前後という数字になっています。
牛丼並盛1食分の19.4gですから、1日3食をしっかり食べ牛丼並盛と同程度のタンパク質を摂る人や、牛丼以外でもタンパク質をしっかり摂る人は、十分なタンパク質の量だと思われます。
また痩せていてあまり運動もしないような人が特盛などを食べ、その他にもしっかりタンパク質を摂っていれば、1日のタンパク質の必要度を超えることもありえるでしょうね。
脂質
脂質の必要摂取量は年齢によって異なりますが、成人で1日に必要なエネルギーの20~30%ほどを脂質で摂ることが推奨されます。年齢が増すにつれて30%の脂質は摂りすぎになり、摂っても25%程度が許容範囲になるでしょう。
必要なエネルギー量は人によって異なりますが、1,800~2,200kcal程度といわれています。1日の基礎代謝量によってこの数字は変化するのであくまでも目安の数字になります。
仮に2000kcalが1日に必要なエネルギー量だとすると、だいたい40g~60gが脂質の必要量ということになります。
牛丼の並盛で23.4gですが、個人差にもよりますが牛丼以外に脂質をよく摂るような人ですと1食としては、ちょっと摂りすぎかもしれません。特盛なら43.3gとかなり多くなります。
炭水化物
炭水化物の成人の必要量の目安は、1日に必要なエネルギーに対する50%~70%といわれています。さらに炭水化物1g当たりのエネルギー量が4なので、炭水化物の必要量の目安の計算式は以下のようになります。
1日の必要エネルギー量×炭水化物摂取目安%÷4
脂質の箇所で説明したように1日の必要なエネルギー量を仮に2000kcalとして計算すると、250g~350gということになります。もちろん個人差もありますのであくまでも目安の数字です。
ちなみに厚生労働省のガイドラインによる標準値は、男性は243g、女性は203gという数値になります。
牛丼の並盛で炭水化物は95.1gですから、1食分としてはちょっと摂りすぎのような気もします。牛丼の炭水化物の主なものはお米ということになるので、大盛でも131.7gになり、かなり高い数値になります。
ナトリウム(塩分)
ナトリウム(塩分)の摂りすぎは、高血圧の原因にもなるといわれています。高血圧はサイレントキラーといわれるほど、放っておくと恐ろしい病気でもあります。
食塩相当量の1日のナトリウム必要量は、男性18歳から49歳で9.0g未満、女性18歳から49歳で7.5g未満といわれています。血圧が高い傾向にある50歳以上の人になるとこの数字よりも少ない数値なるでしょう。
では牛丼はどうかというと、並盛で2.7gです。さほど多くないと思われるかもしれませんが、一般的には日本人は塩分を摂りすぎるといわれています。醤油や味噌、漬物などに塩分が多いからです。
ご自身の食生活にもよりますが、牛丼並盛ではそれほどでもないですが、特盛の4.4gなら1食とすれば、ちょっと塩分の摂りすぎかなという感じです。
いかがでしょうか?牛丼の栄養素をみてきて、その健康度を調べてみました。また食材の原産地も記しておきます。気になる人は参考にしてください。いづれもも吉野家のホームページの表記を参照しています。
- 牛肉 米国 その他
- たまねぎ 中国 その他
- 米 国産
その他というのが気になりますが、国産ならお米のように堂々と書くので海外ということでしょうか。
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タグ:吉野家、牛丼、栄養、健康