大阪市営地下鉄2区の運賃が値下げへ 東京メトロや海外地下鉄と比較するとまだ高い
大阪市営地下鉄の最安の1区の運賃は以前値下げされ、180円です。しかし、2区の運賃は240円で、1区と2区との運賃差は大きなものとなっています。
大阪市営地下鉄は、旅客へのサービス向上として、今回この2区の運賃を240円から10円値下げをし、230円にすることを決めました。
公共交通料金の値上げが一般的で、値下げをあまり耳にする場合はないので、この決定はうれしいですね。
ただ、安くなったとはいえ、東京メトロやそれ以上に海外の地下鉄と比べると、まだまだ割高感を感じざるをえません。
大阪市営地下鉄の値下げ後の運賃
大阪市営地下鉄の運賃は、現在3km以下の1区運賃は180円になっています。以前は200円だったところ、20円値下げされ、100円台になったこともあり、心理的にも割安感が出ています。
3km超～7km以下の2区運賃は10円値下げされ、230円になる見込み。もともと2017年4月の消費税率引き上げに伴う運賃改定時に2区の運賃は値下げされることが予定されていました。
しかし、消費税増税が延期されたことによって、消費税引き上げを待たずに今回の値上げに踏み切ったということです。
利用者としては、さらに2年後の消費税増税時には、2区のさらなる値下げ、3区以上の値下げを期待しちゃいますね。
3区以上の運賃体系はこんな感じ。
- 3区 7km超～13km以下 運賃280円
- 4区 13km超～19km以下 運賃320円
- 5区 19km超 運賃370円
2区の運賃の値下げによって、年間20億円ほどの減収があるようです。ただ最近の大阪は訪日外国人旅行者が増え、それに伴って旅客数も増えているはず。
今後もさらに訪日客は増えるでしょうし、大阪市交通局の経営努力によってさらなる値下げを期待します。
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東京メトロと比べるとまだまだ割高な感じ
大阪市営地下鉄の値下げはうれしいですが、東京メトロと比べるとまだまだ割高感があります。比較をすると高く感じるので、利用者からすれば、さらなる値下げを期待しちゃいます。
東京メトロの料金体系はこんな感じ。()内はICカードで乗車した場合の運賃
- 1km～6km 運賃170円(165円)
- 7km～11km 運賃200円(195円)
- 12km～19km 運賃240円(237円)
- 20km～27km 運賃280円(278円)
- 28km～40km 運賃310円(308円)
まず東京メトロは、1区となる最安の運賃が6㎞までと長いのが特長ですね。大阪市営地下鉄の2区が7㎞以下ですからさほど変わりません。
最低料金で比較すると、東京メトロと大阪市営地下鉄は10円しか変わらず、それほどの違いがないようにも思えます。しかし、実際には、6㎞の距離では大阪市営地下鉄の値下げ後も60円ほどの差があり、かなりの割高感を感じます。
また20kmの距離の運賃の場合は、90円の差があります。距離が増えるとさらに割高感を感じる傾向があります。
ただ、大阪市営地下鉄も他の自治体の地下鉄と比べると、安めの運賃になっていますし、東京でも都営地下鉄と比べると運賃は遜色がなく、頑張っているなという印象は受けます。
海外の地下鉄と比べるとさらに割高感が
東京メトロと比べると、まだまだ割高感がある大阪市営地下鉄の運賃ですが、海外の地下鉄と比べると、さらに高いなという印象を受ける場合があります。
たとえばお隣の国韓国ソウルの地下鉄です。韓国と日本では物価がそもそも違うという意見もあるでしょうが、近年は食品などは、為替レートにもよりますが、さほど物価は変わらないという印象を受けます。
ソウルの地下鉄の10㎞以下の基本料金は、現金の場合は1,350ウォン、t-moneyという交通カードを使用した場合は、1,250ウォンになります。
わかりやすいように、10ウォン=1円で計算すると、日本円で135円(または125円)。東京メトロよりもさらに運賃が安くなります。
しかもソウルの地下鉄の運賃は、距離が長くなってもあまり料金が変わりません。一部料金体系が異なる路線はあるものの、10km～40㎞の区間は、5㎞ごとに100ウォン追加されます。
つまり15㎞の距離になっても、たったの10円しか運賃が上がりません。20㎞程度なら1,550ウォンですから、155円。大阪市営地下鉄は370円ですから、倍以上の差があります。
内外価格さでいうと、まだまだ割高感がありますね。海外の地下鉄の料金を見ると、まだまだ大阪市営地下鉄の運賃を是正して欲しくなりますね。
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