自転車の交通ルールやマナー ほどんどの人が知らない意外なもの
自転車のマナーやルール違反は必要以上にマスコミに叩かれているという印象があります。
たしかに自転車に乗っている人で、交通ルールやマナーを守らない人は多いです。
その大きな理由になっているのが、何も教育がされていないから。車のように税金を使って講習をするようなことはありませんから。
実際に多くの人は自転車の交通ルールやマナーを知りません。
自転車に乗る人だけでなく、車のドライバーもほとんど知りません。実はルール違反やマナー違反に見えて、まったく問題のない意外なものもあります。
自転車は車道を走るべきことを知らない人も多い
欧米などの一部の先進国では自転車道が整備されていて、安全で快適に自転車通勤をする人が多いです。
しかし、日本では残念ながら自転車道の整備はあまり良くありません。
そこで、自転車はどこを走るかということになるのですが、車道を走る人、歩道を走る人それぞれがいます。
ただ、正直自転車は歩道でも邪魔者で、車道でも邪魔者扱になっているような状況です。
歩道では歩行者優先ですし、歩行者をすり抜けて走るような自転車は危ないし、歩行者にとっても冷っとする場面もあるでしょう。
一方車道では車の走行を邪魔をするという感じで、車から邪魔者扱いをされています。
中には自転車は原則車道を走ることを知らない者もいるのか、走行中に何もないのにクラクションを鳴らされるようなケースもあります。
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自転車のスピードのルール
自転車はどれくらのスピードで走らないといけないのでしょうか?
車や原付バイクでは制限速度や法定速度を定められていますが、自転車はどうなのでしょうか?
こちらのニュースではその疑問についての答えが紹介されています。また後述しますが、その他にも意外な交通ルールについての記述もあります。
自転車に法定速度はない!? 意外と知らない3つの自転車交通ルール – エキサイトニュース(1/4)
原付バイクの法定速度は30km/hと定められています。
原付バイクは自転車よりも簡単にスピードを出すことができます。となると、自転車にはもっと遅い法定速度があありそうですよね?
ところが自転車には原付バイクのように法定速度がありません。
ただ、そうすれば無制限に何キロ出しても良いというわけではありません。
道路交通法では法定速度の他に、その道路の標識などによって制限速度が定められています。
自転車といえども車両なわけですから、この制限速度を超えていけません。
まあ、現実的には狭い路地などの制限速度が20km~30km程度の所なのでしょうが、歩道のない狭い道では、車は当たり前のように制限速度を守っていない人は多いですがね。
昔はそれほど速い自転車が一般的ではありませんでしたから法定速度を定めなくて良いと考えられていたのでしょう。
ただ、最近はロードバイクなどのスピードの出るスポーツバイクが増えていますので、近い将来には法定速度が定められそうです。
また、やむなく歩道を走る場合は、安全に徐行をする必要があります。
自転車が車道を走る時はいつも端によるべき?
自転車は道路の端を常に走るべきというのは、多くの人の常識になっているはずです。
学校でもそのように習ったという人もいるでしょう。
ところが、法令では自転車は原則として道の端を走らないといけないことになっていますが、常にというわけでなく例外もあります。
というのも、片側2車線以上の道路の場合は、一番左の車線であればどこを走ってもいいという決まりがあるからです。
車のドライバーで、自転車は端を走るという認識以上に、路肩を走らなければいけないように思っている人も中にはいるでしょう。
自転車は原則、左側によって走るべきなのですが、路肩を走っても別に構いません。
ただ、路肩を必ず走らなければいけないというのは問題があります。
路肩には段差があったり、排水口などがあったりで自転車を走行する際に転倒するなどの危険があります。
自分の身を守るためにも、路肩を走行することはあまりすべきではありません。
そもそも路肩を走らなくても、道路の端から1mぐらいのところを走れば、十分に左に寄っているはずです。
車が追い越すのに、邪魔になるという理屈は通用しません。
なぜなら、車が自転車を追い越すのなら、安全なスピードで追い越せば良いわけですから。
接触しても良いというなら、それでもやったら良いでしょう。ただし当然過失割合は考えたら分かるでしょうが、相当な賠償金額になりそうです。
また、自転車は歩道で歩行者を追い越す場合は、安全なスピードで走ることは同じように当然です。
何かと非難の標的にされる自転車ですが、実は誤解をされていたり、まったくルール自体を知らない人は多いでしょう。
すべての車両と歩行者が安全に行き来できるように、インフラだけでなくルールの教育も行うことが必要ですね。
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