大阪市営地下鉄が「大阪メトロ」へ!? 民営化実現で延伸計画はどうなる?

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大阪市営地下鉄の民営化が実現される見通しになっています。

 

地下鉄は地下を掘って造るわけですから、当然それだけ投資額も大きくなります。

 

そのため、民間の事業者ではなかなかビジネスとして手をだすのは難しいです。日本でも東京メトロを除いてはすべて自治体が経営主体となる公営の地下鉄になります。

 

東京メトロも2004年までは、営団地下鉄という特殊法人でしたが民営化されました。

 

大阪では、大阪市営地下鉄の民営化が実現される事になりそうで、民営会社になると「大阪メトロ」が誕生するかもしれません。

 

大阪市営地下鉄の民営化が実現されそう

 

大阪市営地下鉄、実際はバスも含めた大阪市交通局ですが民営化が実現される見通しになっています。

 

橋下元大阪市長時代に民営化を進めましたが、議会の反発もあり実現には至りませんでした。

 

しかし、市長が吉村市長に変わり、議会との強調姿勢が見られ、反対だった自民党市議団も条件付きで賛成の方針を示しています。

 

この動きに吉村市長も対応すると見られ、9月の定例議会で大阪市営地下鉄民営化の基本方針案が可決され、いよいよ民営化へと本格的に動き出しそうです。

 

見通しでは、2018年4月にも大阪に民営の地下鉄が誕生するようになっています。

 
杉山淳一の「週刊鉄道経済」:2018年「大阪メトロ」誕生へ、東京メトロの成功例を実現できるか (1/4) – ITmedia ビジネスオンライン

 

 

新会社の商号は、「大阪地下鉄株式会社」の予定。東京地下鉄株式会社が「東京メトロ」という愛称になったように、「大阪メトロ」が誕生するかもしれません。

 

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民営化によって延伸計画の行方は?

 

民営化によって心配なのは延伸計画がどうなるか?

 

延伸計画の周辺の人達にとっては、利害もからみ民営化によって、延伸計画がなくなるのではないかという心配もあるでしょう。

 

一番の心配は今里筋線延伸。湯里までの延伸が計画されています。

 

ただでさえ、ターミナル駅へ接続しない今里筋線は赤字です。その路線をさらに延伸させるというわけですから、利益を追求する民営会社では難しくなります。

 

この点は、民営化されれば、ほぼ延伸が絶望的と見られます。

 

自民党もこの点に危惧し、今回の条件付きの賛成は、今里筋線延伸など4路線を建設するための基金創設です。

 

これによって、今里筋線、長堀鶴見緑地線、千日前線の延伸計画と、谷町線喜連瓜破駅(平野区)と四つ橋線住之江公園駅(住之江区)を結ぶ新路線の建設は一応可能性は残しました。

 

ただ、基金創設をしても実際はどうでしょうか?それだけの資金の余裕が大阪市にはないでしょうしね。

 

 

民営化になれば縛りがなくなる

 

大阪市営地下鉄は、大阪市が運営する地下鉄です。

 

大阪市民の税金がつぎ込まれるわけですから、当然大阪市街への延伸は消極的でした。

 

大阪市は東京都や世界の大都市とくらべて、狭いため地下鉄の路線の長さも短くなっているのは、そのためでもあります。

 

ただ、民営化すれば大阪市営ではなくなるため、大阪市内という縛りはなくなります。

 

ですから、新会社が採算性が高いと判断すれば、延伸や新路線の開設、直通運転などを押し進める可能性はあります。

 

例えば以下のような計画は実現性が高いかもしれません。

 

四つ橋線の延伸

 

四つ橋線は北が阪急十三まで、南は南海の堺市までの延伸構想があります。

 

特に十三までの延伸は、2004年に大阪市が基本計画を発表していることから、民営化しても実現性は高そうです。

 

実際に阪急十三はすべての阪急の路線が集まるいわばハブ駅。ここから地下鉄に乗り換えることができれば、難波方面へのアクセスがかなり向上します。

 

現在梅田の混雑も相当なものですから、混雑緩和にも寄与しますし。

 

堺までの延伸であれば、特に阪神各地から関空までのアクセスの利便性も上がりますね。

 

京都線は堺筋線に直通運転をしているので、天下茶屋駅で乗り換えることによって関空のアクセスは良いです。

 

しかし、宝塚線や神戸線は梅田でいったん地下鉄などに乗り換え、さらに難波や天王寺で乗り換える必要がありますから、とても不便です。

 

阪神電車が阪神なんば線を作って利便性が向上したように、四つ橋線が十三まで延伸すれば、かなりのネットワーク向上につながりそうです。

 

民営化すれば、このような重要な延伸計画は優先される可能性はあります。

 

十三までの延伸は、西梅田駅を掘削し直さす必要があるので時間も費用がかかりますので、その分儲からない延伸計画は後回し、凍結などになるかもしれません。

 

 

長堀鶴見緑地線の鶴町までの延伸

 

長堀鶴見緑地線の延伸は、門真南から交野市、反対側は大正から鶴町までの延伸計画があります。

 

門真南から交野市までは鉄道空白地帯は若干残るものの、片町線や京阪電車など既存の鉄道もあり実現性は難しそうです。

 

逆に鶴町までは完全な鉄道空白地帯で、広大な土地もあります。

 

イケアなどの巨大な商業施設もあり、ベイエリアとして開発の余地は残しています。

 

民営化すれば、沿線開発も含めて実現される可能性はあると思います。

 

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