大阪御堂筋にたった200mの自転車レーンe 全線開通と違法駐車撲滅は?
大阪のメインステージである御堂筋はイチョウ並木がきれいで、紅葉のシーズンはゆっくりと進みたい道です。
そんな御堂筋に自転車専用レーンが登場。
ただ、その距離なんですが、難波から難波西交差点の間のたった約200m。
みっ短い(・.・;)
自転車ですから、あっという間に通過できそうです。
ただ、短くてあまり利便性は高くありませんが、それでも御堂筋は歩道は人でいっぱいで、自転車で軽快に走ることは難しいです。
一方車道はというと、我が物顔で路駐する車が、ひっきりなしにあらわれ、自転車で安全に走ることは難しくなっています。
自転車インフラ後進国の日本ですから、短いながらも確かな一歩。
さらに、歩道の混雑が激しい心斎橋までの間、その先本町・淀屋橋・梅田までに自転車専用レーンが設置されるのが待たれます。
御堂筋の自転車専用レーン
大阪のメインストリートである「御堂筋」は、自動車は北から南への一方通行です。
本線と側道があり、大きな歩道が両側にあります。
本線と側道の間にはイチョウが植えられ、良い景観をもたらすと同時に、落ちた銀杏の実を拾う大阪のおばちゃんたちの狩場にもなります。
この御堂筋を、もっと歩行者や自転車がゆったり行き来できる構想があり、現在の車の側道部分を歩道と自転車専用レーンに変更しようという計画があります。
新しく完成した自転車専用レーンはこんな感じ。
なんば駅前の御堂筋歩道拡幅自転車道工事完了です。今日から通行可でした。 pic.twitter.com/iBGbla2gYF
— にっち (@niche2113) November 10, 2016
色分けがされていないので、自転車専用であることがわかりくい感じもあります。
ミナミの自転車レーン供用開始 側道つぶし整備 – 読んで見フォト – 産経フォト
歩道の一部を自転車走行帯に分けているものもありますが、そこは実際には歩行者と自転車が入り乱れています。
御堂筋の自転車専用レーンが、“歩道の一部”とならなければ良いのですが^^;
こんな問題も指摘されています。
橋下前大阪市長が言っていた御堂筋の側道部分(車道)を自転車に解放し、歩道・自転車道・車道に分けた道路が難波〜マルイ前の約100mでほぼ完成し、11/10(木)の11時から自転車の通行が可能となる。
完成後、違法駐輪場として無法地帯になりませんように。 pic.twitter.com/yDFIg26x2X
— K.Shigematsu (@shigemac) November 6, 2016
自転車の違法駐輪。現在は御堂筋の歩道では駐輪が禁止されていますが、多くの駐輪した自転車がみられますからね。
大きな空間ですから、何も知識のない人にとっては、かっこうの駐輪スペースですから。
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違法駐車の悩みは解消されるが
御堂筋に完成した自転車専用レーンですが、車が通行する本線とはイチョウ並木で分断されることになるので、違法駐車で自転車レーンが塞がれることは解消されそうです。
こんな感じで現在の側道などには違法駐車?がこれでもかというとほどいますから。
御堂筋の側道を廃した自転車道の整備、歩道拡幅と自転車分離は望ましいが、路駐の車は側道から本道に移っただけ!特に除外標識を出し駐車してるこのポルシェ!どう見ても目的外使用だろ!警察はもっと厳しく取り締まるべき‼︎ナンバー等を控えたので次に見かけたら通報してやる! pic.twitter.com/GwRZyhvNFG
— L-10 (@maddogbuddy) November 10, 2016
自転車で車道を走る人はよく理解できると思いますが、この違法駐車がとても危ない。
自転車は、違法駐車された車を避けるために大きく車道を膨らんで走らなければなりません。
そこに、歩行者や自転車優先なんて全く眼中にないドライバーたちがガンガン追い抜いて来ますから。
全国の自転車レーンの整備は微々たるものですが、その少ない自転車レーンが違法駐車で塞がれていことなんて事態は日常茶飯事です。
大阪でも「本町通」に自転車レーンが車道に青く塗られていますが、見事なほど違法駐車が埋め尽くしています。
一度自転車レーンを避けて停車していた常識のあるドライバーを目にしたのですが、その脇を怪訝そうに追い抜いていくバイクや車の姿が目立ちました。
最近、「自転車の免許制」についての議論が盛んになされますが、自転車通行者にルールを教育する何らかの方策は必要でしょう。
ただ、それと同時に車のドライバーにも歩行者は自転車優先の意識付けも教育してほしいですね、公安委員会も。
横断歩道の一時停止なんて、完全にダブルスタンダードになっていて、たとえ老人や子供が横断歩道上にいても無視するドライバーが普通にいますから。
御堂筋全線に自転車専用レーンの設置が待たれる
今回御堂筋の自転車専用レーンの設置はたった200mほどになりますが、大阪市では御堂筋の側道を廃止し、そのスペースに歩道の拡張と自転車専用レーンの設置をすることを計画しています。
計画では、難波からさらに北へ向かって自転車専用レーンが整備されることになりますが、全線の設置が待たれます。
訪日旅行客で、自転車を使って大阪を観光する方々も良く見かけますので、「おもてなし」としても、自転車インフラを整える事は大事ですね。
この点、御堂筋の側道を廃止すると車の渋滞につながると、その廃止に反対する根深い意見もあります。
たしかに、以前大阪市では御堂筋の側道の一部を閉鎖する社会実験を行いました。その結果約3・5キロの本線を車が通過する時間は30秒~4分程度長くなるという結果もあります。
ただ、現在の側道はとても有効活用されているとはいえず、どちらかというと長い駐車スペースになっているともいえます。
この程度の渋滞は、社会的な効果を考えると、十分に耐えるべきものではないかと思われます。
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