南海電車が関空アクセスを改善 ダイヤ改正で訪日外国人による混雑緩和は?
関西国際空港の旅客数が増え続けています。
一時は閑古鳥が鳴いていた関空ですが、訪日外国人が増えたことにより完全にV字回復。
現在は、羽田、成田に次ぐ国内3位の地位を確固たるものとしつつあります。
先日私も関空に行ったのですが、午後3時~午後6時ぐらいとわりと中途半端な時間でありながら、旅客が多くとても賑やかでした。
JRの外国人用のみどりの窓口には長蛇の列ができ、衰えることのない旅行者の数の多さを目にしました。
その混雑ぶりが上部の写真です(・.・;)
多くの外国人が日本に訪れるのは喜ばしいことなのですが問題もあります。
目立った問題として電車の混雑。
特に特急料金のいらない、一般の通勤電車は訪日外国人は曜日を問わず訪れるため、混雑は深刻化しています。
そんな状況を改善すべく、南海電車は関空アクセスを改善する事になりました。
ダイヤ改正によって関空アクセスは改善されるのでしょうか?
関空アクセス鉄道の混雑ぶり
関西国際空港のアクセスには、鉄道とバスがあります。
鉄道はJRと南海電鉄が関西空港まで乗り入れをしているのですが、旅客数の伸びに比例して混雑度も上昇しています。
トップの写真の外国人のみどりの窓口ですが、長蛇の列ができていました。
こんな外国人の怒りのツイートも。
JR ticket office at KIX. nightmare…over an hour to queue in an office with no air! never again KIX!
— wabisabi (@wabisabilondon) April 5, 2016
外国人用のチケットオフィスが悪夢。1時間以上も列に並ばれ、2度と関西空港には行きたくないと怒っているようです。
USJのアトラクションならまだしも、たかが外国人用のパスを買うだけでこの混雑ですから。
中国なんかも人が多すぎて醜い行列ができますが、1時間以上も列に並ぶことはあまりないですね。
これでは「おもてなし」以前の問題です。
憤るのは外国人だけでなく日本人もです。
関空を行き来する南海電車の空港急行は日常的にこのような状況が続出しています。
これを迷惑と言ってはいけないのか?
空港行きの特急が荷物置き場まで整備されてるのに、特急料金をケチって地元の利用者に迷惑掛けてるだけだろ。
pic.twitter.com/96nZ4nop4l— やせ我慢A (@yasegamanA) October 11, 2016
大きなスーツケースで車内のスペースをかなり占拠しています。
昼間の空いているときならまだ良いですが、これが朝夕のラッシュ時になると影響は大きくなります。
車内中程のスペースがこのような状態になると、後から乗ってくる乗客は扉付近に集中することになり、扉付近の高い混雑度が用意に想像がつきます。
よくマスコミで数字に出る鉄道の混雑区間には出てきませんが、不快度はとても高いのではないかと思います。
数字ではわからないものは結構あるのです。
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バスよりも鉄道 特急よりも通勤電車
関空にももちろんリムジンバスがあります。ただ、成田にはリムジンバスの他に格安バスがありますが、関空には格安バスのようなものはありません。
これにはいろんな理由があるでしょうが、成田のリムジンバスがそもそも恐ろしいほど料金が高いのと比べると、関空リムジンバスはそれほどでもありません。
成田のリムジンバスは東京都心まで3,000円以上かかりますが、関空リムジンバスは京都までも2,550円、奈良や神戸までも2000円程度で行けてしまいます。
大阪難波までは1,050円ですから、格安バスの参入といっても料金的にもなかなか難しいものがあるのかもしれません。
さほど高くないので、外国人もリムジンバスをもっと使えば良いのでしょうが、鉄道各社は関空からのお得な切符を豊富に発売しています。
例えば私鉄でを乗り換え京都まで行く「京都アクセスきっぷ」、奈良まで行く「奈良アクセスきっぷ」は、ともに片道1,230円。
時間はかかるものの、これだけ安く行けるとなるとどうしても節約したい人には利用したくなりますよね。
「大きな荷物を持ったるのだから特急に乗れ」という意見も目立ちますが、最近日本のホテルの宿泊がとても高くなっていることを考えると、交通費を節約したい気持ちも理解できます。
少しでも交通費を節約したいと、日本人も金券ショップなどで格安きっぷを購入しますからね。
ただ、鉄道の混雑緩和は急務。南海電車は対策を立てるべくダイヤ改正を1月28日(土)に行う予定になっています。
南海電車の関空アクセスに関するダイヤ改正
南海電車のダイヤ改正は、中国人観光客などがどっと訪れる春節の時期に合わせて行われる予定です。
関西空港自体も、春節の時期に合わせて新しいLCCターミナルを前倒しで開業しますから、さらなる旅行客の増大が見込まれますからね。
大きな変化は、現在6両編成が主の空港急行ですが、8両編成運行を倍増させます。
さらに、一部の関空急行の車両にはこんなスペースも設置されます。
南海、関空路線で混雑緩和策 訪日客対応で車両増強 :日本経済新聞 https://t.co/ATzemvTjCQ
『17年度以降は毎年12両ずつを製造する。空港線の全車両の5分の1にあたる70両程度まで増やす』→7100系はサザン用と支線用以外消える感じか?— Katoh maior (@mk_comsal) November 12, 2016
多少はスーツケースの置き場になり、混雑緩和も図れるでしょうが、到着便が重なる時間帯にはスーツケースで溢れかえる光景はまだまだ残りそうです。
8両にすることで、キャパシティはかなり増えそうですが。
電車の増発に関しては、
5時台の下り空港急行を1本増発
5時何分まではハッキリと発表されていませんが、今よりも早い時間での運行も期待されます。
土休日の特急ラピートを上り下りそれぞれ1本ずつ増発し、始発特急ラピートの
発車時刻を繰り上げ
(下り 難波6:00発、上り 関西空港7:06発)
23時台の上り空港急行を2本増発
23時台でも24時間空港の関空ですから、かなりの需要はあります。バスの運行も少なくなる時間帯ですから、到着便が重なると醜い混雑になるときもありますから。
遅い時間帯は、飛行機も格安になりやすいですからこれはうれしいダイヤ改正ですね。
関西空港発最終列車の発車時刻を15分繰り下げ
(上り 空港急行 関西空港23:55発)
特急ラピートを上り下りそれぞれ1本ずつ増発し、終発特急ラピートの発車時刻を
繰り下げ
(下り 平日・土休日ともに難波22:00発)
(上り 平日 関西空港23:00発、土休日 関西空港22:55発)
今回のダイヤ改正は、それほど大きくはないですが、確かな一歩としてJRやリムジンバスも含めたさらなる関空アクセス改善へと期待をします。
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