認知症は高齢者だけでない そのもの忘れはひょっとして若年性認知症?

若年性認知症イメージ

 

認知症が大きな社会問題になっています。

 

認知症というと、高齢者特有の現象のように感じる人も多いでしょうが、実は高齢者だけではありません。

 

数は少ないものの64歳以下の高齢者じゃなくても認知症にはなるのです。

 

最近もの忘れがひどくなったという状況があれば、ひょっとしてあなたも認知症なのかもしれませんよ。

 

 

若年性認知症とは?

 

64歳以下の高齢者以外が発症する認知症を「若年性認知症」といいます。

 

認知症は高齢者特有のものと思われがちですが、実は高齢者じゃなくても発症はします。

 

そして、認知症は大きな社会問題となっていますし、その発症する数は今後ますます増えていくといわれています。

 

では若年性認知症とは、どのようなものなのでしょうか?

 

また、高齢者の認知症とは違いがあるのでしょう?

 

若年性認知症ですが、国の統計によると50歳ぐらいの人が患かる人が多いといわれています。

 

性別でいうと、女性より男性の方が症例が多いという傾向もあります。

 

若年性認知症の原因はさまざまですが、脳梗塞などが原因となる「脳血管性型」と「アルツハイマー型」が7割近くを占めます。

 

症状はその原因によっても、異なる場合がありますが高齢者の認知症と同様、著しいもの忘れ、ひどくなると徘徊、暴力などがみられるようになります。

 

一口に認知症と言っても、人によって症状が異なるのも特徴ですね。

 

若年性認知症の大きな特徴は、高齢者の認知症と比べるとその進行が早いということです。

 

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認知症の治療は現在のところ難しい

 

進行が早いといわれる若年性認知症ですが、認知症自体現在は有効な治療する方法がないのが現状です。

 

認知症の予防や、その進行を遅らせるためには早期発見が欠かせません。

 

多くの病気では、早期発見が有効ですが、認知症も同じです。

 

現在のところ完全に治癒することは難しいかもしれませんが、早期発見をして早期治療をすることで症状を遅らせることが期待できます。

 

 

最近もの忘れがひどくなったという場合は?

 

もの忘れがひどくなった場合でも、それがすぐに認知症に結びつくわけではありません。

 

誰だって、うっかり忘れはありますし、程度の差はあれもの忘れはするものです。

 

ただ、そのもの忘れが、周囲の人から指摘を受けても後から思いだせないような場合は要注意です。

 

さらにその回数が多くなっているような場合は、認知症専門医などで検査するのも早期発見のためには必要でしょう。

 

また家族も、記憶などの変化に敏感になることも大切ですね。

 

認知症が高齢者特有のものと考えている人は多いですから、若い場合はどうしても見落としがちになるでしょうからね。

 

 

生活習慣の改善も大事

 

脳梗塞などによる「脳血管性型認知症」は、成人病予防と同様に生活習慣の改善はとても大事です。

 

バランスの良い食事を心がけ、しっかりと睡眠をとりストレスを解消することが大事です。

 

認知症も脳が原因となる病気ですしね。

 

また、適度な運動や禁煙なども有効になる場合もあるでしょうし、酒量が多い人ならお酒を適量に控えるのも大事でしょう。

 

 

若年性認知症は介護保険が利用できる?

 

認知症などで介護が必要になった場合に、大きな味方となるのが介護保険です。

 

介護保険の被保険者となることで、一定の自己負担だけで必要な介護サービスを受けることができるようになります。

 

ただ、介護保険の被保険者となるには、原則65歳以上であることが必要ですが、若年性認知症の場合はどうなのでしょうか?

 

介護保険の被保険者として、若干の自己負担で介護サービスを利用するためには、介護認定を受けなければなりません。

 

原則65歳以上の人であれば、原因の有無に関わらず介護が必要であれば、介護認定を受けることが可能となります。

 

一方40歳以上65歳未満の人の場合は、特定疾病にかかっている場合に限り介護保険の被保険者として介護認定を受けることが可能となります。

 

特定疾病には、「初老期の認知症」が含まれており、その状態により要支援1・2もしくは要介護1~5の介護認定を受けることができます。

 

要介護認定を受けることができれば、65歳未満の若年性認知症も介護保険を使って種々のサービスを利用することできます。

 

早期発見によって、若年性認知症を発見し、介護認定を受けることが出来れば、その症状の悪化や進行を遅らせる対策も取りやすくなるのです。

 

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