自転車専用レーン以上に必要なもの 意識改革は急務です

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自転車専用レーンが各地にできつつあります。

 

ただ、ほとんどの自転車専用レーンですが車道にとりあえず色を変えて塗りましたという程度でしかありません。

 

最近はオリンピックを控えた東京では、特に自転車専用レーンを整備する動きが多くなっていますが、その前にすべきことはあります。

 

 

車のドライバーの意識改革も必要

 

自転車専用レーンを設けることは、それはそれでけっこうなことなのですが、まずはその前にやるべきことがあります。

 

それは自転車と車のドライバーの意識改革です。

 

車のドライバーからは、マスコミでいつも流れるのは自転車のマナーの悪さ。自転車の意識を変えるべきという声が聞こえてきそうです。

 

ただ、現実はこうです。

 

9割以上のクルマが止まらない!
歩行者が渡ろうとしている「信号機のない横断歩道」

出典 JAFニュース

 

たしかに一見車のドライバーはマナーが良さそうです。マスコミでよく流れる中国のマナーと比べればですが。

 

信号を守ったり、道を譲った時に出すハザードとかね(笑)

 

まあ、車が信号を守らなければそれこそ大惨事になりますから、歩行者や自転車の信号無視とまったく同列で考えることはナンセンスですが。

 

ただ、歩行者等優先に関してはダメです。横断歩道の結果を見てもそうですが、狭い路地でもまるで車が優先のような走り方をするドライバーは多いです。

 

車道や自転車レーンを走る自転車を邪魔者扱いする意識もそうでしょう。

 

先進国のドライバーなら、歩行者等優先(自転車も含みますよ)までできてマナーが良いといえます。

 

歩行者等優先という意識がなければ単純にマナーが悪いです。殺傷能力が高い車を運転する以上それだけの責任はあります。先進国ではそう考えます。

 

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自転車の意識改革はもっと必要

 

では、車のドライバーの意識改革ができればそれで良いかというわけではありません。

 

最も必要なのは自転車に乗る人の意識改革です。

 

自転車は車と違って教育の場がほとんどありませんから、行政も予算を注ぎ込んで自転車マナーの啓蒙を実行しなければなりません。

 

自転車に乗る人全てとまでは言いませんが、自転車のマナーは最悪です。

 

 

自転車事情海外との比較

 

マスコミから流れるニュースを見ると、日本のマナーは世界一良く、インフラも充実した先進国というイメージを強く持っている人も多いでしょう。

 

でも自転車事情に関しては、少なくともそうではなさそうです。

 

例えばデンマーク。自転車先進国のひとつだといわれている国です。そのインフラの充実ぶりはとても羨ましい限りです。

 

首都コペンハーゲンではなんと約300kmもの自転車専用道が設けられています。

 

日本のように適当に塗装をした自転車レーンと違い、自動車が走る道とは独立して区別した自転車専用道路が設けられています。

 

その広さも十分確保できて、安全に走行できることが動画を見てもわかります。

 

続いてオランダ。自転車先進国というと真っ先にオランダをイメージする人が多いのではないでしょうか。

 

首都アムステルダムの通勤時間帯の様子ですが、かなりの自転車の通行があります。独立した二輪車専用道が設けられていて、安全に走行できることがわかります。

 

特筆すべきなのは車の駐停車です。自転車道を遮るような駐停車はできなくなるように工夫をされています。

 

日本の自転車レーンにはおびただしい違法駐車をする車で埋め尽くされています。

 

警察もそのような車を取り締まろうともせず、なかば容認されているような状況です。

 

車のドライバーも自転車レーンに車を駐車してはいけないという意識を持っている人は、おそらくほとんどいないのではないでしょうか。

 

自分は今まで自転車レーンを避けて駐車している車を1台しか見たことがありません。

 

デンマークやオランダの例を出すと、ヨーロッパの小国だからできることで、日本のように経済力もあり巨大な都市の東京や大阪ではムリと考える人もいるでしょう。

 

こちらはニューヨークの例。ニューヨークも自転車に優しい環境を目指そうとしています。

 

続いてロンドンの例。ロンドンも自転車通勤をする人が増えています。

 

自転車通勤をする人たちであふれています。広い自転車レーンが設けられていて走りやすそうです。地下鉄の運賃が高いということも理由ではあるでしょうが、凄いですね。

 

日本では、「自転車は貧乏人が乗るもの」なんて昭和な発想をする声をけっこう聞きますが、世界的な潮流はエコで健康的な自転車利用者は増え続けています。

 

欧米の例ばかりだけど、アジアはどうなの?やっぱりアジアでは日本は良い方ではないの?と考える人はいるでしょう。

 

日本人がマナーを悪いということで真っ先にイメージをするのは中国と考える人は少なくないと思います。

 

その中国上海の様子です。中国は最近車社会なので、そもそも自転車の台数はあまり多くはありませんが。

 

中国では車の運転はかなり劣悪ですが、独立した二輪車専用のレーンが設けられて車から安心して走れる整備がされているのは驚きです。

 

 

日本はまずやるべきことは?

 

日本の自転車に関するインフラ整備は最悪な状態ですが、それよりも先にすべきことがあります。

 

前述したように自転車や車のドライバーの意識改革ですが、自分が考える一番の改善すべき点は、

 

  • 自転車は車両という意識
  • 自転車は左側通行

 

自転車は車両という意識がないから、どちら側を走行しても構わないと考える人が多いのでしょうか、とにかく逆走をする人が多すぎます。

 

各国の動画を見ましたが、逆走する自転車なんて皆無です。

 

あの中国だって、街を歩いて逆走をする自転車なんてほとんどいません。

 

こんな動画もあります。

海外ではほとんど見かけない逆走が日本では日常の光景になっています。歩道ならどちらを走行しても構わないという意見もありますが、ややこしいので歩道だろうが左側通行を徹底すべきです。

 

どのみち自転車同士が対向した場合、互いに左側に避けて通行する事が道路交通法で決まっていますから。

 

逆走自転車の特徴として、だいたい左側を譲らず自分は歩道側を走ろうとします。


まあ、前から車が来るから危ないという認識はあるのでしょう。でも、背後から車を確認できない対向車はもっと恐いですよね?

 

正直言って自分のことしか考えない最悪最低なマナーです。

 

最近は外国人も自転車に乗って、日本を観光する人が増えていますし、良く見かけます。そんな外国人がこんな日本の状況を見たらどうでしょう?

 

明日にでもすぐに改善すべきではないでしょうか。

 

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